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【2024/04/27 10:09 】 |
生きて北京に戻れた幸せを噛み締める

昨日の朝、北京に戻るべく長春市内から長春空港までどうやって行くかを考えた。私は空港へ行くシャトルバスに乗りたかったが、ホテルの人に聞いたら、この近くにはなくて、タクシーで10分の「全安广场」へ行けば、「机场大巴」が出るという。または駅から列車もあるが、降りてから10分歩く。あのゴミゴミした駅に行って、並んで切符を買うのがメンドーだ。本数もどのくらいあるのかわからない。空港まで車で30-40分と私は認識していて、それなら全部タクシーに乗ろうと決めた。


駅前で流しのタクシーに乗る。「メーターを倒さないで120」と言い張る運転手。私を空港まで送り届けたら、カラで帰ってくるから、その分も入っていると言う。北京もそうだけど、空港まで行ったタクシーは客を降ろして、すぐそこで客を乗せてはいけない。乗せて帰りたかったら、タクシー専用の長蛇の列に並ばないといけない。私が「100元!」と値切ろうとすると、「ほかのタクシーに乗ってみな。みんなそうだから」と言う。それは本当かもしれない。高速道路代も入っていると言う。


わからないからそれに乗った。ところが、この運転手がひどいなんてもんじゃなかった。3分に一回はクラクションを鳴らす。車線変更を頻繁にするからだ。とにかく速い。ビュンビュン飛ばし、どんどん抜かす。スキンヘッドで、頭が車の天井につきそうなくらい体が大きかった。人相も悪いし、ガラの悪い、怖い人だった。


大きい通りからちょっと狭い道を走ると、私はこのまま辺鄙なところへ売られてしまうんじゃないかと思い、突然大きなバス通りに出ると、空いてる道を知っているから通ったんだろうと胸を撫で下ろした。かなり走って、高速にもうすぐ乗るというところにタクシーが3台停まっていて、私の乗っていたほうの運転手があっちの運転手に「乗せるか」と聞き、あっちは「いいよ」と言う。そして私に「ここからはあのタクシーに乗れ」と言う。いやいやおかしいでしょ!「あの人のタクシーに乗ってもタダだから」と言う。いやいやいやいや、おかしい。私ははっきり言った。「私はアナタを信用するけど、あの人を信用しない。だって降りるとき、払って言われたらどうするの?」と言って、動かなかった。「タダだから」(中国語で不收钱)。タクシーに乗ってタダなんてことがあるはずがない」。「だって俺に払うんだよ。俺とあの人は友達だ」。中国人いう「友達」は、時としてかなり胡散臭い。私はずいぶんごねた。二重料金をとられたらたまんない。「移らない」。「タダだから」。「いやだ」。「あの車は空港専用のタクシーだ」。おまえは正規のタクシーじゃないのかよ!と心で思った。


ごねてごねて動かなかった。私みたいな外地口音のか弱きオンナはカモなんだろうなあ。着いてからやっぱり請求されたらどうしよう??と思った。さんざんやりとりして、しぶしぶ移った。元の運転手が「なんかあったら、俺に連絡しろ」と明るく言う。アンタの連絡先なんか知らないっつの!


その空港専用のタクシーとかいう方に乗る。運転手は若くて物静かな普通の人だった。私がしつこく「どういうことなの?」「友達だから」「じゃあアナタはいくらもらえるの?」「もらわない」。それはおかしいでしょ。「だいたいタダのタクシーがあるわけないじゃない」「じゃあ、払ってくれる?」「払わない」。そこで苦笑する感じのいい運転手。私、ドキドキしっぱなし。「どこの人?」「外国人」「韓国人?」「日本人」。客が外国人だとわかると、下手なことはしないかなと真面目に考えた。そして「俺の岳父岳母は日本人だ」「どこにいるの?」「広島」「ということは」「奥さんは日本人だよ」「え?長春にいるの?」「松原、わかる?」「わかる。働いているの?」。「働いてるよ」。私がわかるのは松原が長春の近くの地名であるというだけで、長春からどのくらいの距離かは知らない。この「奥さんが日本人」という部分に関しては私はまったく信じなかった。タクシータダより信じなかった。そもそもそんなはどーでもいい。大事なのは私が120元で済むのかってほうだから。


ちょっと走って、「あと20キロある」と運転手は言う。ええええぇぇぇええええ?20キロがタダなはずがない。しかも途中からなぜかメーターを倒す。「ええ?なんで倒す?」「本当に信じないんだな。空港に着いたら、そのまま降りればいいんだよ」。長春空港はすぐそこが山で、ちょっとはずれたら、もう一生日本へどころか、北京へも戻れないんだろうと思った。私、売られないよね?あと30歳若ければ、嫁として売られることはあっても……と終始不安に思った。そのうち運転手が誰かと携帯で喋り始めた。自分がどのあたりにいるか、相手に教えている。そしてわかったことは、電話の相手は空港で待っている人だということ。降りる頃になって、しくみがわかった。空港まで人を迎えに行くのに、カラで行きたくないので、私を乗せた。最初の運転手はいくらかを二番目の運転手に渡しているはずだ。


さっきネットで調べたんだけど、駅から空港まで80-100元。これに高速代を加算したら、私がものすごーーーくボッタくられたわけでもないとわかる。でも、私は終始ドキドキしっぱなしで、生きた心地がしなかった。今度からやっぱりシャトルバスを利用したほうがいいと反省した。

拍手[3回]

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【2016/03/11 15:35 】 | n地方、旅行 | 有り難いご意見(2)
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有り難いご意見
みどりさんでも不安になるんだから…
冗談抜きで不安だったでしょうね。
結果オーライかもしれないけど、見知らぬ地で、一人で白タクみたいな(まともなタクシーかもしれないけど)ものに乗って、理解に苦しむことを言われるとね。
駐在当時は、医者と警察、タクシーの運ちゃんに知り合いがいればなんとかなる、と思っていました。
今でも、人際関係を重視しているんでしょうね。
疲れるだろうなぁ、家の外に出たら。いろんなことがありすぎて。
【2016/03/12 22:47】| | 巧夫nun #9b11124a7a [ 編集 ]


乗ったのは見たところ正規のタクシーだよ
功夫man氏じゃない名前の人へ:北京は地方都市と比べて治安がいいのもわかっているから、余計心配になります。土地勘もないから、高速走っても、これは本当に空港へ行くのか?とも思った。二番目の運転手が空港にいる人と話しているとわかったときは、その人が降りたところにいて、私に「なんでアナタはお金を払わないの?」と言う役割りの人かと思ったくらいですから。
【2016/03/13 06:42】| | みどり前有狼后有虎(前門の虎、後門の狼) #4fce0ecb40 [ 編集 ]


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