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第四回翠林会書展
会期:1月10日まで 11時半―14時、17時―22時 定休日なし 会場:『番屋』朝陽区亮馬橋42号 光明飯店3階 TEL:64664191 毎年一番いいと思う作品に「翠林会賞」を与えていて、今年は「生」(写真4枚目)。横三本の長さ、太さ、三本が同じ調子だとつまらない。如何に変化をつけるかを考えて、よく完成できた作品だと思う。 一人篆刻。「光」。 これ私。 一日ペン字教室:年賀状、名前の練習 日時:12月4日(金)10時半から1時間 場所:亮马桥外交办公大楼 1階「BAKER&SPICE」 受講料:100元 申込み:midoriiro★sina.com(★を@)へ PR |
「や」の二画目の書き方はどれでもいいと思う。私の手元にある光村図書の小学一年生の書写の教科書のあいうえお表では一番上の「や」。私は100人以上の日本人のひらがなを、ペン字を教えるという目的で見てきたけど、やの書き順が間違っていた人が2人いた。元の漢字は「也」だから、「也」と同じ書き順なんだけど。 たぶん日本人の半分以上は「えええ?」と驚くと思われる、カタカナの「ヲ」の書き順。計三画。一、一、ノ。先にフを書くのではない。 月の一画目ははらう。青、有、静、すべて、止める。 一日ペン字教室:年賀状、名前の練習 日時:11月19日(木) 10時半から1時間 場所:亮马桥外交办公大楼 1階「BAKER&SPICE」 受講料:100元 申込み:midoriiro★sina.com (★を@)へ |
初めて敷地に入った。中国人民对外友好协会。
元はイタリア大使館だった。 王府井のすぐ南のこんないいロケーションにどっしりとした建物と庭。 日本と中国の小学生から大学生までの計100人が書道コンクールに参加。 50人が一度に練習。 中国人は「和平友好」、日本人は「平和友好」と書いたのだが、中国人は学校で習字の授業がないので、書ける子というのは結構ちゃんと習っている子だと思う。 見ていて、「これは中国人ならでは」と思ったのは、紙の折り方。日本人なら、二回折るだけ。4文字書くので、線が3本入ればいい。でも、中国人の子は上下を5cmくらい開けて、左右も少し追って、書く部分をちゃんと正方形にし、それをまた斜めに折ったりしていた。折った跡、見える? この国は大人もそうなの。楷書、隷書、篆書の場合、日本の書家は折らないで作品を書く。でも、中国人は大物でも折る。そのマスの中に字を入れる。日本人にとっては、折らなくても均等に書けるようにするのが訓練の一つだと思うけど。 来ている父兄は少なかったけど、一人小学生のおじいちゃんがつきっきりで横にいて、孫が書き終わったら、ハンコをついていた。そのハンコを出した袋からは洋食用ナイフが出てきた。あれの用途が今でも気になっている。 一枚はコンクール用。もう一枚は隣の子と作品交換用。何を書いてもいい。うちの娘、こんなん書いたんだけど。 交換した「一期一会」を書いたのは高二女子で、日本語を頭で考えながら一生懸命娘に話していた。日本人となかなか知り合いになれないから、あちらから「微信やってますか?」って。以前は電話番号を聞いたものだったが、その後メールアドレス、今は微信だね。 このほかカードに一人一枚ずつ書いて、貼り合わせたのが、これ。 お昼前、日本人大学生のお兄さんたちが前に立って、子ども達のゲームをやってくれた。いい天候でよかったよ。 お昼を食べるとき、日本人大学生と一緒のテーブルになって、何しろこっちは日本の大学情報をが知りたいから、質問攻め。9月に来たばかりだとかで、逆に「これ終わったら、王府井へ行くんですけど、どこへ行ったらいいですか?」と聞かれた。え?これどう答えたらよかったの?私からは「吴裕泰のアイス。マクドナルドのよりお茶の味が濃い。デパートがいくつかあるけど、王府井ならではというワケではないなあ。歩行者天国が終わって、道路渡ってすぐのところに教会があって、中は入れないけど、建物がいいよ」としか言えなかった。 会場は「中国人民友好协会」だからね。平和の鐘というのがある。それを学生全員でグループに分かれて叩いた。その場で「友好宣言」を斉唱。 全員で記念撮影も100人いたら大変。記者もたくさん来ていた。ここでえらく時間かかってたなあ。 最後はホールで表彰式、閉幕式。 金賞10人、銀賞20人。みどり軍団のさらちゃんが銀賞を受賞。小学1年生でこれだけ書けたら立派でしょ。ただ、「平和友好」は1年生で習う漢字じゃないので、本人ちんぷんかんぷん。私が紙にボールペンでこの四文字を書くんだよって教えて、書いた。 金賞の10人分は前のスクリーンに映し出されて、書法家協会の偉い先生がコメント(茶色部分)。 「落款(名前)を右に書いていた子が結構いて残念だ」と。それは書く前に全員に言ってあげないとダメなのかと思った。 「楷書ばかりで単調。楷書も欧体ばかり。颜体が少しいたくらい」。これを日本語にする通訳の日本語レベルは高いけど、書道の専門用語を知らず「ouのフォーマット」なんて言っていたので、誰にも通じなかっただろう。私だったらなんて訳してたかと、親身になって考えちゃった。欧体は「欧陽詢の書体」と迷わず言うかな。 うちの子なんかは両方しゃべれるから、日本人とも中国人とも話していたけど、日本人学校の子とか、中国人大学生なんかはあまり外国人と話してなかったように思う。でも、参加者何かしら収穫はあったはずだ。 友好協会のサイトでの記事“首届中日青少年書法交流暨友好宣誓大会” 一日ペン字教室:年賀状の練習 日時:11月10日(火) 10時半から1時間 場所:亮马桥外交办公大楼 1階「BAKER&SPICE」 受講料:100元 申込み:midoriiro★sina.com (★を@)へ |
大人気の絵画作品「清明上河图」が展示されていたときは、最長で13時間待ちだったと話題になった故宮の書画展、前期が終わり、「清明上河图」は片付けられ、現在後期を開催中。後期の目玉は「兰亭序」かと思うが、10月上旬に行った人の話では週末で15分待ちだったと。いやもうさすがに並ばないでしょう。私は行くよ。11月から3月までは40元だから(4月から10月は60元)、狙ってた(おいおい)。
展示点数が多いので、私が注意して見ようと思うのだけを挙げる。会場は二カ所に分かれている。えんじ色はネットから拾ってきた。青字は釈文。以下、後期のみ。 1. 典蔵篇(武英殿/書画館)第一会場。 烈女图卷(顾恺之) <顧愷之:こがいし>代表作は『洛神賦図』(故宮蔵)、『女史箴図』(大英博物館蔵)。顧愷之は博学で才気があり、同時代の人々には画絶・才絶・癡絶の三絶を備えると云われていた。才絶は文章の才能で、癡絶は人物の呑気なことである。『晋書』の伝記にも諧謔(しゃれや冗談)を好んだことが書かれている。顧愷之はサトウキビをかじるにも、一般の人と違って根の方から甘い方へと進むのが常であり、その理由を問われたときに「漸く佳境に入る(漸入佳境)」と答えたという。この言い回しは、感興が高まる形容として使われるようになった。 兰亭序(冯承素) これまでさんざん書いてきたので過去記事へ。どれだけすんごい作品なのか? 書いてある内容(現代語訳) 作品を欲しい人が盗む物語 自书诗札册(蔡襄) 蔡襄は蘇軾、米芾、黄庭堅とともに宋の四大家と称された。各書体をよくしたが、とりわけ顔真卿や王羲之の影響を受けた楷行書の評価が高い。 草书诸上座帖(黄庭坚) 黄庭堅は詩人としても有名で、江西詩派の開祖。また禅学にも造詣が深く、禅林の墨跡に影響を与えた。 蘇軾、米芾、蔡襄とともに宋の四大家と称される。書は顔真卿、張旭、懐素、楊凝式に傾倒し、特に草書を好んで書いた。 釈文:諸上座爲復只要弄唇嘴,爲復別有所圖,恐伊執著,且執著甚麼,爲復執著理,執著事,執著色,執著空,若是理,理且作麼生執,若是事,事且作麼生執,著色,著空亦然,山僧所以尋嘗向諸上座道,十方諸佛,十方善知識時嘗垂手,諸上座時嘗接手 行书城南唱和诗卷(朱熹) 朱熹は思想家。北宋の周敦頤らの思想を継承・発展させ、倫理学・政治学・宇宙論にまで及ぶ体系的な哲学を完成し、後世に大きな影響を与えた。 游似藏开皇本兰亭序卷 蘭亭序には模本(原本どおりに筆で書いたもの)と拓本がある。拓本の中でも種類が多くあり、その中の開皇本には二種あって、最後に「開皇十三年十月」と書かれたものと、「開皇十八年三月二十月」と書かれたものがある。これがどちらであるかどこにも書いてない。中国には作品を紹介したサイトはいろいろあっても、行き届いていないなと思う(日本だと解説が非常に親切)。 行书千字文(赵孟頫) 趙孟頫は宋の皇族の出身であるが、元朝に出仕。書は王羲之に、絵は唐・北宋画に範を求め、書画ともに元朝第一といわれた。詩文もよくし、「松雪斎文集」がある。 六体千字文(赵孟頫) 千字文とは六朝時代、梁の周興嗣が編纂した、重複しない 1000の漢字を 250×4字句にまとめた習字の手本。元は王羲之の筆跡を集めたものだったが、現代の書家に至るまで、多くの書家が手本を書いている。 2編纂篇(延禧宮) 後期は皇帝のが多いか?特に見たいものなし。 |
1日ペン字教室:「ひらがな」または「名前」の徹底練習 日時:10月20日(火)11時から1時間 場所:番屋(光明飯店3階)TEL:64664191 受講料:110元(食事される方100元) 申込み:midoriiro★sina.com へ (★を@に) ひらがな、または漢字の書き方のポイントを知り、悪いクセを直しましょう。ペン(または筆ペン)で練習します。 |
今日は「な」を上手に書けるようになって欲しいので、パソコン、携帯前の諸君、まずは「な」と書いてみて欲しい。絶対書くこと。
中国人にひらがなを教える。日本人のひらがなを直す。話すことは同じだ。 ひらがなはすべて漢字を崩している。たとえば、「な」の字源は「奈」。楷書。 行書。 草書。 そしてひらがな。これが正しい配置。 ところがこう書いている人が非常に多い。 総画数四画の「な」を三つのパーツに分けた場合、3は1と2の間に書くべき。それなのに、3が2に近い人が多い。 話を戻そう。ひらがなの元は漢字。「な」は元は「奈」。ということは、↑上のような「な」を書いているということは、漢字にすると↓こう書いていることになってしまう。 わかる?この道理。中国人で「な」の書き順が間違っている人を何人も見てきたのだが(左から順に書く)、「奈」の草書だと教えることで、間違えなくなると私は信じている。 書道に詳しい人が見てるとツッコまれてしまうので、補足しておくが、「奈」を字典(辞典じゃなくて)で引くと、上が「大」でなく「木」になっているのがある。たとえばネットではここへ→「书法爱网」。もっと興味のある人は日本人書家(知らない人)のブログを読むがいい→「奈」の上半分は「大」ではない。 ペン字の説明は文字で書くとメンドくさい。会って、直接説明したい。 |
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