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連休中、行きたくなかったアトリエに行った。蟹の誘惑に負けて。
台所に行ったら、何もなかった。このアトリエ、設計は素晴らしいんだけど、台所は窓が小さく、通気が悪いって前々から言っていたので、台所引越し。 晩ご飯。ばあさんがじじばばの館から「こっちで食べるよ」って。 蟹はデカかった。美味かった。 じいさんばあさんはじじばばの館へ完全に引越し。もう石炭炊いてオンドル(中国語で炕[kàng])使用開始。 翌朝。私がアトリエにいて一番イヤな時間だ。だって私がご飯を作らなきゃいけないから。私と子どもなら、パンで終わりでいいけど、それだと「野菜不足」と言われる。だから、朝から夜みたいなメニューよ。 昼は涮羊肉。 食事で台所に来たダンナが「なんだこのゴミ箱は!」とばあさんに言い、喧嘩を始める。台所のゴミ箱は元ペンキが入っていた箱だった。ばあさんは「もう臭いもしないし」と言う。 こっちは廃品で作った手作りゴミ箱なんだけど、私はそれでいいと思う。でもダンナは「ゴミ箱をちゃんと買え」と両親に命令する。 その前には派手な夫婦喧嘩をした。野菜を準備している段階で、じいさんが春菊の根を切った。そしたらばあさんは「食べられるのに」と「切る切らない」で大声による大喧嘩。最後はばあさんが「私の言うことを聞かないなら、このうちから出て行って」と激怒。たかだか春菊で止めてほしい。 涮羊肉を食べているとき、ダンナが気づく。香菜の根が切っていない。「なんで切らない!」と怒るダンナ。ばあさんは息子に関しては言いなり。ダンナ強すぎるから。そしてじいさんが「ほら!普通は切るだろう!」としたり顔。 翌朝はじいさんが既にお粥を作っていた。 これクイズにしようかと思ったけど、絶対当たらないから、説明するわ。この丸いのは「山药种子」と言う。「庭にあるから見てきなさい」と言われ、見に行った。 この角にからまる蔓。 この丸いのが「山药种子」。 庭にあと何があるかというと、ナス。 ラディッシュ。 柿。なぜビニールに包まれているかというと、鳥が食べないようにだって。見苦しい! 锅烙(焼き餃子)を作ることになって、具はかぼちゃだとばあさんが言い、がっかり。ダンナは絶対怒るはずだ。私は「ニラか白菜買ってきます」って言ったら、庭にあるよと絶対お金を使わないばあさん。自給自足にも限度がっ! 庭じゅうかぼちゃだらけだったが、かなり減った。それでもまだまだある。 ニラは先進国の首都生まれ首都育ち、虫を見たらギャっと言い、3メートルは飛び下がるこのみどり様が自らお採りになった。 ばあさんがすぐさまやってきて、「根っこから抜くんじゃないよ!」って。ハサミで切って、根は残しておけばまた生えてくるからって。エンドレス収穫。 ダンナが絶対絶対絶対に食べないかぼちゃの餃子を先に作り、あとからニラ&白菜の具を作る。まな板でニラ&白菜を切ったらここへ入れる。いかにして容器を使わないかを懸命に考えるばあさん。 ダンナが毎日「ナス、かぼちゃ、ナス、かぼちゃ」って怒ってた。娘はいい子だから私にだけに「パパももっとおばあちゃんのこと考えてあげればいいのに。おばあちゃんはお金使いたくないよ。お互いちゃんと理解すればもっと楽しく暮らせるのに」。おっしゃるとおり。 食べ物以外のネタは椅子かな。この社長が座るような椅子のキャスターが二つ取れた。じいさんは全部取ろうって、電気のこぎりで火花を散らして、切断。「熱い!軍手が要る」って。当たり前でしょ。ファイヤ~!!キャスターを取った後は、金属が直接床に付くと、床が傷つくから、布で覆うんだって。つまり今後この椅子は回らなくなる。新しいの、買ってほしい。 夜はダンナ、私、娘、3人で散歩。2kmくらい歩くまで、人っ子一人出会わなかった。過疎にも限度がっ!息子はおばあちゃんとドラマ見ると言って行かなかった。あとで知ったのだが、そのドラマは『红色』という抗日ドラマ(おいおい)。 中国語で人迹罕至[rén jì hǎn zhì]。 連休はこんな感じで過ぎていった。 |
ダンナがアトリエから電話してきて「午後お父さんが迎えに行く。時間は4時頃だ」と言った。お昼を食べている12時半にまた電話がかかって来て、「今日ピアノを運ぶ。おとうさんも行くから。1時半に出られるように待ってろ」。ええええぇぇぇええええ!出発時間を急に早めるのはやめてください。ピアノを持ち主に返す話は2年くらい前からあった。しかしあまりにも急な話だ。アトリエ付近はろくな店がないから、私がご飯を作れるように、近所のスーパーへ行って、食材をしこたま買う予定だった。それが叶わない。 急いで食べ終えて、アトリエに数泊する準備をした。1時25分にじいさん到着。1時40分には引越し業者が3人やってきた。引越しトラックなんて自分で行き先調べるよね?じいさんが先導する手はずになっている(おいおい)。ピアノの引越し先はうちのアトリエの近所の画家宅。10年前、市内に住んでいたこの人の娘がピアノを習わなくなり、うちの娘にくれた。うちの娘も現在ろくに弾かないので、そこの家に返すことになった。 悪夢の晩御飯のことを書こう。ばあさん手打ちの麺、それはいい。でも一口食べて強く感じた。臭い。まずは日本語で子ども達に、「ちょっとこれ、臭う?」。息子が「うん」。息子はばあさんに言う。「この麺ちょっと味がおかしい」。すばらしい婉曲だ(婉曲なのか?)。ぐっどじょっぶ。「前の麺を混ぜたからね」。ばあさんは何とも思わない。それがすごく憎らしい。 たぶん小麦粉をこねた塊が二種あって、一つは作ったばかり。もう一つは以前の残り。古い方は少量だが腐っていた。私のこの推測は正しいに決まっている。これダンナがいたら、平気で捨てると思う。私、食べたわよ。お腹でも壊して、入院でもしたら、きっとわかってくれる。腐った物は食べちゃいけないって。ところが、お腹を壊さない免疫力ばっちりのアタシ、そして子ども。ここに嫁いだ宿命だ。 これがおとといの話。今日のお昼の準備を手伝おうとした。ばあさんが白菜を洗っていたのだが、口に入れてはいけないような黒い部分を捨てない。写真だとよくわからないけど、黒いところがたくさんあった。トマトもだ。 私は遺書を書いた。あの人はいい人だったと言いふらして欲しい。
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連休だから、アトリエ行ってきたんだけど、命からがら(おいおい)市内に帰ってきたよ。おとといの夜到着したのだが、ダンナが「あっちの家見てこい」って。車庫を壊して、じじばばのために建てた部分(悪魔の館)はもう住めるようになったから見学してこいと。私「嫌だ」。だってちゃんと写真撮りたいから、明るい時に行きたい。翌日、カメラを携えて侵入してきた。
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おとといのこと、ばあさんが正午に電話をかけてきて、「今から行くよ」。え?出かける予定だったんだけどなあ。「ああ、いなくてもいいよ。鍵持ってるから」。え?ダンナ、鍵、渡したんかい! 去年大雨のとき、我が家が水漏れし、それについて管理事務所に文句を言いに行くというのがばあさんの用事だったのだが、小麦粉を練った大きな塊と野菜を携えてのこのこ(おいおい)市内にやって来た。 小麦粉の塊は言わずもがな麺になる。たいてい「打卤」(あんかけ)で食べるので、野菜を炒めたりするのだが、ご持参されたのはラディッシュのみ。ばあさんが台所へ行き、干し椎茸を戻してあるのを目にする。「これ、打卤にするんでしょ」。アンタが来る前から用意していたんだから、違うに決まっているじゃないかと心で言うアタシ。私は御飯を炊いて、おかずを作る予定だったのだが、麺となると、メニュー変更だ。心優しいみどり様は干し椎茸に関してまったく反論せず、使わせてあげることになさった。打卤は冷蔵庫にあったインゲンと炒め、凉菜としてラディッシュを千切りにするばあさん。そのほか、細長い葉っぱがお皿に横たわっているのを発見。それはラディッシュの葉だと言う。塩をかなり多めに入れたのは、日持ちさせるためだろう。これでは食事の量として足りないから、従来の計画どおり、私はコロッケを作った。 食べおわって、息子がすぐに牛乳を取り出し飲む。 最後の一滴まで絞るように息子がビニールをクシャクシャに押し出すと、ばあさんが「そのやり方じゃダメ。アンタのおじいちゃんもそうやってやるから、ダメだっていつも言ってるんだけど、そうすると中にシワができて、そこで牛乳が溜まっちゃう。こうやって口を下に向けておけば自然と中のものは出てくるのよ」。息子がもうないだろうと、テーブルに置いたその牛乳の袋をばあさんは手に取り、お椀に入れて飲んでいた「面汤」(麺を茹でた湯)に向けて振った。気持ち悪い。さらには自分の手のひらに振って、ごしごしやった。おいおい!ミルク成分のクリーム?じゃなくて、明らかにミルクのみだから! 食後、しょっぱすぎて余り食べられなかったラディッシュの葉を冷蔵庫にしまうのに、ラップで包めばいいものを、ばあさんったらジップロックの中でもつまみがついている高級なヤツわかる?あれに皿ごとそのまま横に入れた。浪費しないでください。お義母様。心は叫ぶ。 テレビのニュースが終わり、ドラマが始まる。子ども達はリビングで宿題をやっているのに目もくれず、ドラマを真剣に見るばあさん。ドラマには男二人(上司と部下らしい)。若い方が「我和她上床了」(アイツと寝たんですよね)。え゛?私、聞き間違えたのかと思ったが、その後のもう一人のセリフが「おまえ、結婚する気ないだろ」。そーゆー会話、子ども達の前で止めてほしい。 翌朝。私も子どもも6時に起きるのだが、5時45分くらいから、あまりにもシャカシャカうるさいので、私だけ起き上がった。鶴の恩返しでもあるまいに、と台所へ行くと、ばあさんが麺を打っていた。ええ?朝も麺?無理やり泣く泣く口にしたわい。 私はいろいろやる作業があったが、その間ばあさんは掃除をやってくれた。7時すぎには「帰るよ」と元気よく去った。嵐の後の静けさを一人噛み締める私がそこにいた。 |
連休一日目。ダンナがランボルギーニ(車種はうろ覚え)で迎えに来てくれた。アトリエに着いて、ダンナのテーブルを見ると、名刺がたくさん置いてある。一番上はお坊さんの名刺だった。北京郊外の寺の名前が書いてあって、名前「○○法師」。その下の一枚は「○○法師助理」。お坊さんのアシスタント?そして二人の名刺の裏には「开户行××银行 还户账号××××××××」。「お布施を今すぐ送金ください!」みたいな?? 到着したのは昼過ぎで、じいさんが昼ご飯を用意してくれていた。 私:これ私が洗います(と言って、包丁で切ろうとする) じいさん:それ洗ってないよ 私:先に切ってから洗います じいさん:切るんじゃない。裂くの。もういいから、オレがやる 私はいつも先に中の種を取ってから、洗っている。でもじいさんはピーマンを包丁で切るのでなく、手でちぎる(中国語は掰[bāi])。 昼の炒め物がたくさん残っていたので、夜はあまり作ることなく、私も手伝わなかった。 「この白菜の炒め物、今全部食べちゃおう。炒白菜不能过夜。炒めた白菜は時間がたつと、リンが増える。リンを摂取すると痛風になる」←来ターーーー!時間がたった白菜を食べると痛風になる。「風が吹けば桶屋が儲かる」レベルの非現実性。 翌日。息子宿題。アタシ書道の勉強。気候がいいから、ダンナが「外でやれ」と言う。しかし風が結構吹いていて寒かった。私、セーター着てたよ。この青空に注目してほしい。北京でこんな日もあると。
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4月6日のクイズの答え発表。
①香菜。 ②この民工の家のような囲いは何? 反対側から見ると、中が見える。 答えは「自転車100台」置き場。ダンナが個展で使ったもの。2008年に展示した写真はここ。 ③家用和面机。ネットで同じ写真がないかと思って、「和面机」で画像検索して調べたらここにあった。308元だって。「和面」は粉をこねること。和という字は[hé] [hè] [huó] [huò] [hú]と5つの発音があるが、「和面」は[huó miàn]。 うちのじいさんばあさんは市販の麺を買うことなく、麺を食べるといえば、粉を練って自分で作るのだが、年取ってくると、力もないし、ラクをしようと思ったのか、これを買った。ところがダンナが「これで作る麺は美味くない」と言い放ち、やはりお手製に戻ったと言う。じいさんが「これ使った後洗うのがものすごくメンドくさい」と言っていた。「小麦粉+水」の塊がベトベトくっついて、楊枝まで使ってきれいにしたと言う。 ④領収書には「优益纳豆机家用全自动不锈钢胆送纳豆菌网正品298元 川秀纳豆发酵剂 菌种 纳豆胶囊10粒/袋 25元」と書いてあって、箱には「酸奶纳豆米酒一体机」とある。つまり、ヨーグルト、納豆、米酒が作れるマシーン。これ、ダンナの弟が二台買って、一台は自分用、一台は両親に贈ったんだと。 領収書に「总应付货品全额323元/总优惠金额175元/总实付金额148元」とある。これ見ると非常に安くなっているようだが、ネットで調べると、納豆機は100元しないものもある。本当の値段ってわからないなあ。 この商品についてはここに詳しいので、見たい人どうぞ。北京で売っている納豆はほぼ冷凍だし、大豆は安いから機械買ったほうが安く上がるな。出来上がった味はまともだったよ。 |
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