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おとといのこと、ばあさんが正午に電話をかけてきて、「今から行くよ」。え?出かける予定だったんだけどなあ。「ああ、いなくてもいいよ。鍵持ってるから」。え?ダンナ、鍵、渡したんかい! 去年大雨のとき、我が家が水漏れし、それについて管理事務所に文句を言いに行くというのがばあさんの用事だったのだが、小麦粉を練った大きな塊と野菜を携えてのこのこ(おいおい)市内にやって来た。 小麦粉の塊は言わずもがな麺になる。たいてい「打卤」(あんかけ)で食べるので、野菜を炒めたりするのだが、ご持参されたのはラディッシュのみ。ばあさんが台所へ行き、干し椎茸を戻してあるのを目にする。「これ、打卤にするんでしょ」。アンタが来る前から用意していたんだから、違うに決まっているじゃないかと心で言うアタシ。私は御飯を炊いて、おかずを作る予定だったのだが、麺となると、メニュー変更だ。心優しいみどり様は干し椎茸に関してまったく反論せず、使わせてあげることになさった。打卤は冷蔵庫にあったインゲンと炒め、凉菜としてラディッシュを千切りにするばあさん。そのほか、細長い葉っぱがお皿に横たわっているのを発見。それはラディッシュの葉だと言う。塩をかなり多めに入れたのは、日持ちさせるためだろう。これでは食事の量として足りないから、従来の計画どおり、私はコロッケを作った。 食べおわって、息子がすぐに牛乳を取り出し飲む。 最後の一滴まで絞るように息子がビニールをクシャクシャに押し出すと、ばあさんが「そのやり方じゃダメ。アンタのおじいちゃんもそうやってやるから、ダメだっていつも言ってるんだけど、そうすると中にシワができて、そこで牛乳が溜まっちゃう。こうやって口を下に向けておけば自然と中のものは出てくるのよ」。息子がもうないだろうと、テーブルに置いたその牛乳の袋をばあさんは手に取り、お椀に入れて飲んでいた「面汤」(麺を茹でた湯)に向けて振った。気持ち悪い。さらには自分の手のひらに振って、ごしごしやった。おいおい!ミルク成分のクリーム?じゃなくて、明らかにミルクのみだから! 食後、しょっぱすぎて余り食べられなかったラディッシュの葉を冷蔵庫にしまうのに、ラップで包めばいいものを、ばあさんったらジップロックの中でもつまみがついている高級なヤツわかる?あれに皿ごとそのまま横に入れた。浪費しないでください。お義母様。心は叫ぶ。 テレビのニュースが終わり、ドラマが始まる。子ども達はリビングで宿題をやっているのに目もくれず、ドラマを真剣に見るばあさん。ドラマには男二人(上司と部下らしい)。若い方が「我和她上床了」(アイツと寝たんですよね)。え゛?私、聞き間違えたのかと思ったが、その後のもう一人のセリフが「おまえ、結婚する気ないだろ」。そーゆー会話、子ども達の前で止めてほしい。 翌朝。私も子どもも6時に起きるのだが、5時45分くらいから、あまりにもシャカシャカうるさいので、私だけ起き上がった。鶴の恩返しでもあるまいに、と台所へ行くと、ばあさんが麺を打っていた。ええ?朝も麺?無理やり泣く泣く口にしたわい。 私はいろいろやる作業があったが、その間ばあさんは掃除をやってくれた。7時すぎには「帰るよ」と元気よく去った。嵐の後の静けさを一人噛み締める私がそこにいた。 PR |
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