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金曜日の夜にアトリエへ行った。ばあさんの弟が病気治療のため北京に出て来て、アトリエにいると。私らは市内で晩ご飯を食べてから、ダンナの車で向かったのだが、高速道路が渋滞。北京の中心は土地が高いから、通州区に家がある人、そして河北省に家がある人が帰宅するので、混むんだろう。夜8時を境に急に車の速度が上がった。一車線、バス専用になっていて、8時を過ぎると一般の車がそこを通っていいからだ。
8時半頃着いたら、門のところまで皆さんがお出迎え。いやいや、私、国家主席じゃあるまいし。よく見たら、何人もいる。会ったことのある親戚だけど、誰が誰だかわからない。写真を撮ったことがあるので顔はよく覚えているが、じいさんばあさんの何に当たる人がまったくわからないおばさんに「いつぶりですかねえ?王新が結婚した年以来?」と、まるでアナタのことはよくわかっていますよというフリをする良き私。 翌朝、このおばさんが腕を振るう。切り刻んだネギ、ニンニク、生姜、唐辛子の入ったお茶碗を見たときは、おいおい朝からこれかよ!と心で叫んだ。「麻辣豆腐よ」って。 お粥の量が滅法多い。ばあさんの妹の息子の嫁(もはや他人?)に「マントウは食べないの?」と聞かれた。私は「そんなもん、口に入れません」と心で言い、口から出たのは「朝は量は食べないから」。 午前中、じいさんの運転で河北省のデカい市場まで食材を買いに行った皆さんは500元も買ってきた。すごい荷物だったよ。昼のご飯も豪華だった。10人で食事だから量も要るけど、種類も多かった。鶏肉あり、魚あり。おばさんの料理は美味しいけど、とにかく塩が多い。病気になるわ。 そして、夜。ばあさんが張り切って「麺」。だって大孙子が麺大好きだから。 恐ろしくて写真撮ったわ。昼の残りの二種を一緒にする。しかも温めない。もう、この世のものではない。 食後、私ら母子家庭が市内に戻るとき、ダンナは仕事で不在。じいさんが「車で送る」と言った。「いやいや、長距離バスに乗ればいいので、バス停まで送ってください」と私は言ったが、「なんでうちに車があるのに、バスに乗るの?」と私がビックリ仰天するような発言をなさった。だって、これまで極力乗らないできたじゃないのよ。老夫婦二人でどこだったかな?北京市内の観光名所へ行くのに、ガソリンと駐車料金がもったいないと言い、バスを何回も乗り継いで観光した。ばあさんが入院したときも、じいさんは3回バスに乗り継いで、片道3時間近くかけて、病院へ通った。孫が可愛いのか。え?嫁?(おいおい)。 運転してもらって文句は言えないが、お金がもったいなくて、なるべく高速に乗らないじいさん。途中、かなり渋滞しててさあ、どれだけ時間が無断になったことか。ま、いいわ。 おじさんはこれから1カ月入院するという。おばさんに今度は日本料理でも振舞ってやるわい。 |
先週土曜日に着物を着る必要があり、金曜日にばあさんをここへ呼んだ。前回のイベントでばあさんに着付けを手伝ってもらったからだ。「麺を打って持って行くよ」と宣言されちまったし、冷蔵庫に十分な野菜があったので、私は友人とゴッホ展を見て、ゆっくりしていた。地下のイオンでフライドチキンだけ買った。だって肉を用意しないに決まっている。平素「私はもう年いってるから、肉は要らないの」とのたまうが、子どもはそれじゃあ可哀想だ。 6時過ぎに帰宅したら、息子も帰っていた。ばあさんが「食べられるよ」と言い、すぐに食事開始。麺とスープ。スープの具は庭から採れたかぼちゃと黄色のプチトマト。塩がやたら少ない。ばあさんは麺を打つときも塩を入れないので、あまりにも、あまりにも薄かった。息子が「おばあちゃん、薄いよ」と言うと、「塩が多いのは体に良くない」と口答えする。私のこめかみが多少動き、「油は多いですよね」と言いかけて、それを静かに呑み込んだ。 この日、茹でた麺の量が非常に少なかった。というか、いつも少ない。足りない。ばあさんは孫に孫にと食べさせて、「私は昼も麺だったからそんなに要らない」と言い、量を食べない。おいおい、同じメニューだと量少なくていいのか。気の毒なことに私の分の麺も少ない。娘が8時頃帰宅するとわかっていたのだが、そのとき又食べるつもりだった。 でも、2時間もたったら、食べる気がしない。はっきり言っておいしくないし、食欲はますます失せる。それで果物を食べた。夜食べる量が少ないと、体重は著しく減る。メリットのみを考え、我慢した。 翌日、まだ寒くないので浴衣を着ることにした。着物のときは作り帯だから、どうにか乗せて巻けばよいが、浴衣の帯はただの細長い布だ。巻き方の動画をばあさんと見て、簡単そうな蝶結びにした。ばあさん器用だから、経験もないのに、うまく着せてくれた。 タクシーで娘、ばあさんとSK大厦へ。テーマは「かなで書こう 季節の俳句」。参加者は自作でも他作でも俳句を用意することになっていた。創作してくる中国人すごいよ。私が筆でお手本を書くんだけど、「これ自分で作ったの?」って聞いちゃったもん。 つゆあけの きらめくほしは ゆめとなり はつさくら こころにひびく こいがさく ちゃんと季語も入っている。「『つゆあけの』と『つゆあけご』はどっちがいいですか?」って聞かれて、なんとなく「『つゆあけの』がいい」と答えた。 今回のイベントではひらがなの成立と書き方の注意を学ぶので、俳句をすべてひらがなで書いてもらった。 毎回「書道をやったことがあるか」を聞いているが、今回は一人しか手が挙がらなかった。つまりほぼ筆で字を書いたことがない。それでも器用に書いていた。最後に折り紙でいろいろ飾って、作品として持ち帰る。参加した男子が微博で「非常感谢老师的讲解 今天学到好多东西书法的技巧还有怎么写漂亮的假名很喜欢老师的书法 相信以后我的书写也会变好看」と書いてくれた。講師をやって良かったなと思う瞬間である。 娘とばあさんは一番後ろに座っていた。ホワイトボードを消すとき娘に、帯が崩れたらばあさんに直してもらおうと思って。意外だったのは娘が自作の俳句を作っていたことだ。ばあさんは小学校しか出ていないが、勉強は大好き。日本語もわからないのに、参加者と一緒になってひらがなを練習していた。 上手いよね。教え方がいいんだな。
というわけで、ペン字に興味あったら、講座へどうぞ(って宣伝かい)。 内容:名前と住所の練習 日時:9月29日(火)11時から1時間 場所:番屋(光明飯店3階)TEL:64664191 受講料:100元(食事した方90元) 申込み:28日までにmidoriiro★sina.com(★を@に)へ |
昨日の昼ご飯はかぼちゃ、プチトマト等だった。ダンナ怒っちゃってあまり食べない。ばあさんは息子に対して絶対怒らないんだよね。なぜかその分、じいさんに当たる。「私は夜作らないからね!」と激怒。ダンナが私に「おまえが野菜を買いに行け。うちのあるトマト、かぼちゃ、不味くない。でも毎日出てくるんだぞ。かぼちゃはもうたくさんだ」。私が買い物へ行って、ちゃんと作ろうと思った。でも、午後すごい雨だった。行かないでどうにか作ろうとした。
じいさんは夕方から張り切り、中華サラダを作った。それ一品。私は冷凍エビ、豚肉、じゃがいも、大根でそれぞれ一品作ったが、野菜が足りない。白菜を炒めようとしたとき、ダンナが帰ってきた。炒めるのはヤツのほうが上手い。どうにか、かぼちゃ、ナス、プチトマトが食卓に上がらないディナーとなったが、ダンナが食後、「庭にあるかぼちゃ全部とって、捨ててきてやる」。そう言い放った。 たらちねのかぼちゃすくすく憎さ増す
タイトルの「nangua」(南瓜)を打とうとしたら、「nanguo」(难过)になってしまった。私の指も拒否をしている。 |
アトリエに来てもう何日目かなあ。限界だ。庭では今、かぼちゃ、ナス、きゅうり、プチトマトが獲れるのだが、ナスときゅうりは最後らしい。「たらちねのやっと終わった夏野菜」と一応五七五の形式を私に自然と作らせる、自家菜園もいい加減にしてほしい。 「ナスを炒めるよ!」と張り切ったたらちねの声の先には、すでに削がれたナスが1本(写真下)、腐ったのが1本(写真上)ありにけり。私が「这个坏了」(腐っている)とおっしゃると、「不是坏的,只是外伤」(腐ってるんじゃなくて、傷ついているだけ)と言いやがった。ええぇぇええ?食べられないという意味では同じだよね?同じカテゴリーだよね?ごっそり切ればいいものを、ばあさんったら慎重に必要最小限だけ取り除いた。“茄子最后都那样”(ナスは最後はみんなああなるんだよ)とトンデモナイ発言までした。ここに遺言残しておくよ。私が食中毒でお亡くなりになったら、あの人はいい人だったと広めてほしい。 |
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朝5時起きで、羽田へ。北京空港に着く。ダンナは出張中なので、じいさんが迎えに来てくれた。じいさん、空港を出て「この道で合ってるかなあ?」と頼りな気に前進。
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