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5月14日、SK大厦にある北京日本文化センターで講義してきた。炎黄芸術館で3月に開催したのとほぼ同じ内容で、道具を炎黄芸術館から借りた。内容は「料紙作りと書道」。料紙というのは紙に装飾を施した紙のことで、金箔、絵の具などを使って、ハガキ作りをした。
私は日本で買った道具一式を持っているが、30人分なんて持っていない。日用品で代用できるのだが、道具の一部(柄のついた網)は炎黄芸術館が特注で作っている。さすが、民間の美術館! 金箔は私が東京で買ったもの。シートになっていて、切るのがイライラするほど大変。薄すぎて、手で触ってはいけない。咳できない、くしゃみできない、息吹きかけられない。 ひらがなを書くときの注意を話し、参加者には筆で何かを書いてもらう。北京日本文化センターのイベントはあちらの要求でたいてい俳句なのだが、ハガキの模様は四季がはっきりしているので、俳句じゃないほうがいいと思い、古典作品の一節と手紙の文面を打ち合わせの時持っていった。 職員(中国人)が見て、「俳句がいい!」って。どんだけ好きなの、俳句。私個人は韻文より散文の方が好きだけど、しゃーない。 イベント当日、開始30分前に誰よりも早く二人の女子が入ってきた。別々に来た子だが、私は両方見覚えがある。それを本人達に言った。一人は三回目だ。去年の11月のときは、日本語を学び始めたばかりで、12月にはひがらなの書き方についてガンガン質問した子だ。この日、もうちょっと簡単な会話ができる。しかも私が用意しているのを見て、「先生、手伝います」って。可愛い。 今回は珍しくほぼ日本語で話した。 習字のときに子どもが服を汚すと困るから、洗濯で落ちる墨汁というのが日本で売っている。これはおかあさん達には有難い代物だ。でも、書道を教えている友人が教えてくれたのだが、「これで作品書いちゃだめ。数年後には字が消える」。生徒が半紙に書いて、展覧会に出したが、数年後には字が見えないくらい白くなってしまったと言うのだ。だから、参加者に「この墨汁、私が買ったんじゃないんだけど、いつか色が落ちるからね。そしたら、また書いてください」。 講座が終わって、ある男子が私のところへやってきて、「明日は母の日です。おかあさんに何か日本語で書きたい。なんて言いますか?」って。おかあさんは日本語ができないという(おいおい)。「『今日は母の日です。おかあさん、いつも有難う』でいいんじゃないの」と答えた。 可愛い。みんな可愛い。日本語をこんなにも一生懸命話して、日本文化に興味を持っている子達。こういう子達がますます日本文化を理解する一助になれれば、と心から思っている。 PR |
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ジャピオン見た?ここでも宣伝しておく。
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「告知用の写真を送ってください」と言われたので、私は当日作るものの写真を送った。
そしたら、それらをうまく組み合わせたすんばらしいポスターができていた。 今回初めて、望京で乗り換えて、15号線「安立路」で降りて徒歩で行った。 途中、和食屋を発見。「健康」の英語は「じゃぱにーず」なのか。 初めて講義する内容だったので、時間配分がわからず、小さい子も参加していたので、私がいろいろ喋ることは省いて、どんどん作業してもらうことにした。
忘れたんじゃなくて、故意でしょ。皆に見せようとして。
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昨日行ってきた、月坛中学。こちらも『エリンが挑戦!にほんごできます。』の合唱コンテストの金賞のご褒美講座。先週行った長春とまったく同じ内容。
月坛中学は日本語を強化している中高で、今回の受講者は高一(がほとんど。高三数人)だったが、中学のときから学んでいるので、レベルはまあまあ。私はこの一連の国際交流基金・北京日本文化センターのイベントで半分以上中国語をしゃべるのだが、初めてほとんど日本語で講義した。 まずはじめに授賞式。受賞者代表が一言話すのだが、当日急に話すことを決めたので、本人はスピーチの準備をしていない。でも、ものすごく気の利いたことを、ちゃんと日本語で言った。いきなり「実のところ」で始まったときは、やるなぁ!と思った。「実のところ、参加を決めた時は、まさか金賞をとれるとは思いませんでした」。「僕たちは金賞をとったことよりも、目標に向かってみんなで努力したということのほうが大事だと思いました」。すごく流暢ではない。でも、一生懸命話してた。 北京日本文化センターの日本語専門家が俳句について説明する。「日傘の季語は?」に「ひがさってなに?」と隣りの子に小声で聞いている子がいた。みんなわからなかったようだが、後に理解したようだった。私の担当の書道の説明も終わり、全員が書き始めてから、その子が私に個人的に「先生質問があります。ひがさって何ですか」。中国語が思い出せない私。「えーと、あのー、太陽がほら、あのー、強いからさす、えーと、雨が降ってなくてもさす傘」。「ああ。太阳伞」。そうだ、太阳伞っていうんだ。 あ、今気がついた。一字抜けてる! 私もこれだけ中国人の書くひらがなを見てきて、形がおかしい字はだいたい決まっている。「む」(結びの位置が上すぎる)「ら」(二画目の縦が非常に短い)。「き」(最終画が長すぎる)。「き」に関しては毎回「それ、お皿でも描いてて、上を受けているんですか?」と聞きたくなる。ひらがなは日本人もひどい人多いけどね。 この講座、次の学校に続く。 |
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国際交流基金が『エリンが挑戦!にほんごできます。』という教材を作っている。無料で勉強できるので、日本語を学ぶ人に勧めるがよい。WEB版はここから。そこで歌のコンテストを実施し、ご褒美の一つとして、金賞受賞者(学校の場合)には「日本文化講師が学校を訪問し、特別講座を実施します」。それで私が赴いたというワケだ。 今回の訪問先は、長崎の日章学園と長春の中学が合作で建てた高校、長春日章学園高中。生徒は国際班と国内班に分かれ、国際班は卒業後日本の大学へ進学する。今回のコンテストに入賞したのは、一部の生徒だが、40人集めてもらって、1コマ授業をした。内容はこれまで北京でやってきたことと同じで、北京日本文化センターの日本語専門家が俳句について話し、私が「かなの成立」と「ひらがなを書くときの注意」を話し、俳句を筆で書かせる。 日章には12人、日本語の先生がいて、全員が見学するという。「えぇえ?緊張するなー」と思わないのが私だ。私が話すことは日本語の先生も勉強になるというものだ。日本人でも知らないようなことを話す。 まずはセンターの日本語専門家が「俳句とは」、「この季語はいつの季節ですか?」等と話す。 「祭りの季語は?」の問いに「夏!」「秋!」と答えはさまざま。秋祭りというのもあるから、これを間違えるのは理解できるにしても、「大根の季語は?」「夏!」「冬!」。「トマトの季語は?」「秋!」と、日本人にはない季節感を持つ。野菜も果物も一年中あるもんね。藤田ニコルみたいな子なら日本人だって答えられないだろう。 「書道を習ったことがある人」と手を挙げてもらうと、一人しかいなかった。 それでもみんな結構上手に書いていた。 最後は色紙に書いて、仕上げ。表彰式をやって、終了。同じ内容であと二校実施する。 |
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ポスターだけだと、何をやるか分かりづらいが、「料紙作り」体験を実施する。 料紙とは金箔を貼る、紙を継ぐ、色を染める等の方法で、装飾を施す紙のことをいう。 私が金箔等を持っているので、それを使う。 水彩絵の具を使って、ぼかし染めもやる。 用紙はハガキ大で、それぞれ春夏秋冬の図案で、最後に小筆で文字も書く。 主办:炎黄艺术馆 指导老师:翠(Midori) 时间:2016年3月19日(周六)14:00-16:00 地点:炎黄艺术馆报告厅(北京市朝阳区慧忠路9号) 费用:材料费50元/人 预约参与方式: (1)关注炎黄艺术馆公众订阅号(yham0928),在后台发送“姓名+联系方式+纸”预约。 (2)电话联系炎黄艺术馆公共教育部:8610-64913019(周一至周五) 老若男女、国籍不問。興味のありそうな人に宣伝してほしいのこころ。 案内の書いてあるHP→炎黄艺术馆 今回は子ども用ではないが、ここでは頻繁に子ども用のイベントが実施されているので、HPでチェックすると良い。 |
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私が行った前日に雪が降ったということで、寒いっての!
国際交流基金が運営する北京日本文化センターの仕事で、長春の高校へ講義に行った。高校に着いたらね、輝く「みどり先生」の文字が赤く横に流れる。こっ恥ずかしい瞬間だ。でも、ああ歓迎されているんだなと深く思った。 |
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