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中国美術館で4月1日まで日本人書家の展覧会を開催している。分野は前衛。日本の書壇で前衛書道といえば「奎星会」。上田桑鳩氏(1899-1968年)が昭和15年に発足した会で、歴史は長い。そして、宇野雪村氏(1912-1995年)が継いだ。今の「奎星会」の書家はこの人たちのお弟子さんということになる。 これ「品」って読めるよね?でも上田桑鳩は「愛」という題をつけて、1951年に日展に出した。そしたら、「これは愛とは読まない!」と反対意見が起こり、上田氏は日展を脱退。翌年には宇野氏も脱退。書くのも前衛なら、やることも前衛。詳しくは「歴史の中の書」へ。 で、今回個展を開催した大楽華雪氏の「無為」。漢字を使っているとはいえ、中国人だって説明がないと、理解できない。すべての作品に説明があるのがこの展覧会のいいところ。たとえばこの「無為」の横には「不要当成两个字。要合二为一。当成一个字来看」(二字として見ないで、一字として見てください)などと説明が書いてある。日本でも中国でも現代アートもこういうふうに解説してくれたらいいのに。 こっちは「無作」と書いている。作の横画、ここまで長くするのがすごいところ。 中国美術館は常に複数の展覧会を同時開催していて、中央の一番いいところは今、油絵展。写真撮り放題なのが笑える。 3階の「邓拓捐赠中国古代绘画珍品特展」では一緒に行った人が「この赤いの、いくらですよね」と言い、「私はザクロだと思う」なんて言う、勝手な会話が。 5階は维修(メンテナンス)中ということで展示を見られなかったが、いつ行っても何かしら展覧会はやっているので、ここでチェックしてみれば? 中国美術館公式サイト「正在展出」。 PR |
中国美術館で4月10日まで「邓拓捐赠中国古代绘画珍品特展」をやっていると14日に書いた。これは邓拓が国に寄付した作品の展覧会なんだが、あれだけいいものを収蔵していたということは只者じゃないなと思ったら、『毛沢東選集』の編集責任者、人民日報の社長をやった人だった。
<中国語> ・百度知道 ・邓拓故居 (写真たくさん) <日本語> ・知道中国 ・邓拓故居 ブログ記事(写真たくさん) うちの豪邸負けてるな。 中国美術館のパンフに「每日书道会」とあり、日本人が展覧会をやるのを知る。タイトルが「大乐华雪之世界」。春なのに雪がテーマ?と思ったら、大楽華雪という人名だった。会期は3月23日-4月1日。写真ここから。 127×498cmとデカい。 私と故宮に行った人たちに声かけて参観しようと思っている。 |
若い男1にお願いした。「若い男2に会いたいんだけど」。「じゃあ3人で会いましょう。集合場所は三联书店」。若い男と食事なんて久しぶりで興奮するなー(するな!みどり)。うきうきわくわくしていたのに、遅刻。ごめんなさい。
北京最小の日本ストリート「钱粮胡同」に導かれる。日本と言っても「朋友の居酒屋」と「名古屋理发店」のみ。この钱粮胡同からちょっと南に入ると、看板のない赤い扉がある。ちょっとぉ!若い男!アタシをどこに連れて行くのよぉ!と喜んでいると(喜ぶのか、みどり)、ガイジンが来るようなベトナム料理の店だった。 この赤いのが入口。180度後ろを向いて撮ったのが2枚目の写真。 私が注文した料理名忘れたな。最後に「卷」がつく。私が「……じゅあーる」と北京語で頼んだら、ウェイターは「……じゅえん」って言った。端がパリパリの卵焼きの中に、もやし、海老、豚肉、ジャガイモ(かな。米粒大)が入っている。別にレタス、ミントなどが運ばれ、自分で「撕」(sī)して(切って)入れる。生春巻またはサラダ+ドリンク付きのランチで75元。 东城区钱粮胡同西巷10号 TEL:84002699 お店の名刺にあったHPは微博。月曜定休。 食後「中国美术馆」へ。ここはいくつもの展覧会が同時開催されているが、12日に終わってしまった新疆展、お上手とはいえない書道展、どれも同じな国画展などの中、邓拓が1964年に中国美术家协会へ寄贈し、中国美术馆が収蔵しているという書画展が一番よかった。 画家の名前をよく知らない私でも知ってるような人の作品が陳列されていた。私はやはり書作品に注目するが、苏东坡、郑板桥、倪元璐などがあり、「石涛、八大」というコーナーもあった。八大=八大山人=朱耷。うちのダンナは「現代に生きる作家は現代の作品を作るべきだ」という人なので、伝統的なものをちゃんと見ようとしないけど、石涛は唯一ものすごく厚い画集を買おうか迷った清代の画家だ。 帰宅後、美術館のパンフレットをダンナに見せて「石涛、八大もあったよ」というと、「これはいい作品じゃないな。いいのは故宮にある」って。そりゃー、故宮は一番でしょうよ。まったく!いつも冷めててイヤな奴。でも私はこの「邓拓捐赠中国古代绘画珍品特展」をススめたい。4月10日まで。パスポートを持っていけば、入場無料。 その後、存在さえ知らなかったお寺へ(つづく)。 SUSU(苏苏)の地図 |
私が書道をやっているから、いろいろ質問が来るんだけど。
Q:日本っていつから「いろは」→「あいうえお」になったんですか? A:知らんわ。私の特技は「健忘」(jiàn wàng)。有名な小説とか筋をきれいさっぱり忘れてしまっている。『坊ちゃん』でさえ。大学のとき国語と書道の教員免許を取ったけど、理論は全然覚えてない。だから今調べた。 答えはズバリ戦後から。以上。 私のほうが質問したいことたくさんあるわ!篆刻をやるようになって、印箱がほしい。琉璃厂、中国美术馆の前の美術用品店、潘家园へ行った。ネットでも見たけど、実物見ないと、作りがどのくらい雑がわからない。 1. 日展の審査員をなさるような方に結婚祝いとしていただいた。ダンナと私で2顆。ダンナ分はもちろん本人がアトリエに持っていった。離婚した夫婦みたい。 2. 対の印が入る。7.5×7cm。7.5元。 3. 10×5cm。10元。 4. 7×4.3cm。7元。 5. 8×4.5cm。4元。 1はただの自慢。2-4は中国美术馆前の「北京歌华百花美术」で、5は潘家园で購入。2だけ作りが雑。 欲しい大きさは4。5が4元で買えるのに、なんで4が7元なの?小さくて安いのが売っているところを知っている人は教えてください。 日本語でこれは「印箱」というが、中国語だと「锦盒」(印章锦盒)。 で、本題。みどり様が初めてmixiでコミュニティを立ち上げた。その名も「北京で書道」。書道学習、書道展、書道用品の情報交換をしたいと思っている。興味ある人、ここへ。 |
最近ブログでは書道ネタが少ないけど、ほぼ毎日筆は持っている。だって展覧会をやるから。日にちが決まったらここでちゃんと宣伝する。
まだ書く字が決まらず、いろいろ試みているが、「形から入る」と、三文字に限定されちゃうな。 現在練習中。三文字でいい言葉があったら、教えてほしい。「没道理」とかダメだから! ・太平風……世の中が平和であること ・雲山新……雲山新たなり ・吉祥風……めでたい春風 <草書(ものすごく崩した字)だと筆順がかわるものもあるんだよ。「平」参照> 一緒に展覧会に出品する友人からは「ネタ提供」として、こんな動画を紹介された。 ↓ 書法奇人一心十用十支毛筆同時書写 (4分半) 筆を10本同時に持って字を書く奇人。「两支笔」(筆2本)から始まって最後は10本に発展。これ「世の中の無駄なことベスト1」じゃないか?口を使う必要性って???友人曰く「台所で書いているところに注目」。ぷっ。 |
水墨画を始めようとしている、北京に住む日本人に教えてもらった「嵐にしやがれ。20分でできる水墨画の極意」(動画44分のうち2分4秒から11分10秒まで)。
誰でもすぐに描けるようになるという方法をプロの画家が教えている。これ見たら、私でもイケそうとまぢ思う。だって北京の美大留学時代に「中国画」の授業もあったし、書道をやっていたら、絵は入りやすいと思う。 ふっふっふーーー。2012年は「絵も描く」。身近にタダで質の高いセンセがいるんだから、教わらない手はないと、結婚十数年にして今頃気づくアホなアタシ。 11月、一緒に琉璃厂「古籍书店」へ行った。竹を描く初心者向けの本があまたあり、私は竹と蘭の本を手にとり、ダンナに見せた。パラパラめくり「蘭がひどいな。この本はダメだ」。別の竹だけの本を見せると、「うーん。こっちのほうがまだマシ」。そしてこれを買った。 私が描いたのを見せたら、「面条似的」(うどんみたいだ)と貶された。「うちにある竹を見てみろ。もっとしゃきっとしているだろ」。丸をつけたところは辛うじて「これならいい」と言ってもらえたが、私はまだ「いいとダメ」の違いがよくわからない(写真の上の一枚は娘が描いた)。字と一緒でひたすら練習するしかない。 一年の計は元旦にあり。昨日子どもたちの新学期が始まって、気持ちが新たになった(って中途半端な時期に)。昨日が私の元旦といっても過言ではない(いや、過言でしょ)。 とりあえず今年「竹」頑張るわ。今に見てろー!松潤!(目標低いよ、みどり) おまけ:探した。筆で字を書いている動画。これまた松潤。「究極の一文字を書く極意」(35分45秒から44分13秒まで)。先生が先生なだけに…(以下何も言うまい)。私は1月に東京にて実に20年ぶりにでっかい一字を書いた。 |
日本有个新年风俗,叫“書初め”。あ、これ忍者ブログか。日本語でいいんだ(新浪博客のほうはすでに昨日記事をアップしている)。
書初めはほぼ毎年やっている。今年はアトリエにいたので、ダンナも参加。何を書くのか聞かれたので、普通は「元旦」とか「朝日」とか、新年の初めにふさわしい、好听(hǎo tīng)な言葉を書くんだよと教えてあげた。結果、以下のとおり。 我が家が「美好」かどうかって、アンタ次第だよとダンナに言いたい。 うちの息子、自分で天才だと思っているのよね。父親似で困るわ。 私の書いた「上へ」は書道面、中国語学習面において。 年末テレビで見たニュースに「日本ではアシカが字を書き、年始のあいさつ」(日本海狮写汉字“拜年”)。「横浜・八景島シーパラダイス」の中国語は「横滨八景岛海洋天堂」。 ちょっとぉ!動物のクセに結構いい字書いてんじゃないのよ!負けず嫌いのアタシは書いた。 清水寺の坊さんの字はつまんないなんてことを書いたら、「みどりさんの書く『絆』が見たいです」というコメントあり。これは明らかに私に対する挑戦状だ。売られた喧嘩は買う(え?喧嘩じゃない?)。 ダンナに喧嘩腰、息子に喧嘩腰、書道に対しても喧嘩腰。平常心?そんなものは私に必要ない! 追:明けましておめでとう(毎年書いているけど、元旦も春節もどちらもどーでもいい、中途半端な国際人に成り下がっちまったよ)。 |
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