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昨日の正午前。うちのドアを鍵で開ける音がする。ダンナだと思った。午前中市内にいるのは知っていたから。ドアが開いてビックリ、じいさんだった。おいおい!ここはアタシのうちだよ。アンタの息子の家ではない。鍵はダンナと別に持っているのは知っている。でもまあ、私も国際結婚一年目じゃあるまいし、そんないきなり開けたくらいで、目くじらは立てない。こめかみは立つけど。
「修理に来たよ~!」。え?実は前日も来ている。そのときはダンナが運転する車に乗ってやってきた。ダンナは市内で用があるので、上がっても来ないで、去った。じいさんは洗面所の水漏れを直してくれて、ダンナの車で帰るのかと思いきや、バスで帰る。ええ?ものすごく遠いんだけど。地下鉄ができて便利になった。とはいえ、地下鉄からアトリエの足は白タクしかない。それは絶対に乗らない。それで、バスに3回も乗り換えて、帰ることになる。 そして昨日だ。サイドボードの扉が壊れていた。1995年に買ったものだ。私は買い換えたいけど、なかなかいいのが見つからない。北京で家具は頭痛い。とりあえず直してもらえるなら有難い。 やがてばあさんもやってきた。派出所に行ったという。年金は銀行振込なんだけど、黒竜江省の戸籍なので、出すのは黒竜江省の役所。そこへ半年に一回「北京に住んでいる」(=生きている)という証明を北京の役所に出してもらって、それを黒竜江省の親戚に郵送し、その親戚が窓口へ行くらしい。その用紙には顔写真を貼らなきゃいけなくて、「半年に一回の写真代がもったいない」とのたまっていた。 じいさんは会社が違ったので、方法が違って、動画で送るんだって。撮るとき絶対その日の新聞を買って、一緒に撮さなきゃいけない。じいさん曰く「死んだのに、それを言わないで、年金もらう家族がいるからだ」。その日の新聞かあ。身分証を偽造するくらいだから、新聞なんてすぐに作れそうだが。 時間は12時を過ぎた。ご飯の時間じゃないか。外食は絶対しないし、どうしよう。 私:お昼ご飯はどうします? ばあさん:私たち、10時に食べたから要らないよ 私:私たちも遅かったんです それは本当だ。でも、ちょっと休んで1時にはここを去るという。作らないわけにいかない。 私:簡単に作りますね ばあさん:簡単でいいよ やっぱり食べるんじゃないかよ。 まずはご飯を炊いて、好きかどうかは無視して、冷蔵庫にある野菜で煮物を作り、じゃがいもを炒めた(土豆丝)。キュウリを切って、味噌を出した。前日の残りの煮物も出した。 大根とにんじんとれんこんと大豆を煮たのだが、味が薄かったようで、ばあさんは大根を味噌につけて食べていた。和食が中華に消される瞬間だ。 市内で私の作るご飯をじいさんばあさんと食べるなんて初めて?買い物しなくても野菜が十分にあって良かった。 土豆丝は中華料理なわけだが、ばあさんが作るのより絶対油も塩も少ないはずだ。だから美味しいと思わないかもしれない。私が「我做得不地道。是盐少还是油少?」と聞いた。そしたら「○○入れた?」と聞かれた。 さて問題です。じゃがいもを炒めるのに、私が入れたことがなくて、ばあさんが通常入れるものがあります。それはなんでしょうか。中国語でお答えください。 PR |
ダンナ、じいさん、ばあさん、弟がひまわりの種や松の実を食べる。中身を食べて、殻はテーブルに置くのだが、あまりにも多くなって、テーブルに乗り切らない。というより、弟はテーブルに置こうという意識がそもそもない。食べ散らかして、汚いなんてもんじゃない。
お昼の前にみどり様がきれいに掃いたのに、午後にはまたゴミだらけになった。こめかみピキっ。もう掃かない。 大晦日の餃子の具は二種類作って、一つは尖椒と肉だった。具を作った弟は「俺は初めて尖椒の餃子を食べたとき、こんなに美味いもんがあるのかと思った。それから、必ず餃子の具はこれだ」。辛いのは私もじいさんばあさんも結構大丈夫だ。それでも、全員の口から「辛い」という単語が幾度となく漏れた。それほど辛かった。自分の好みを押し付けるのは大变迷惑だ。 アトリエでのご飯はもっぱら、ばあさんと弟が作る。私は手伝う。 中華鍋で炒め物を作る。作り終わったので、私が鍋を洗おうとしたら、ばあさんに阻止された。なぜなら水がもったいないから。洗わないで、次の炒め物を作る。炒める時の油が多すぎて、鍋にこびりつかないのが幸いだ。 お椀から溶いた卵をあけて、鍋で炒める。私がお椀を洗おうとしたら、ばあさんに阻止された。なぜなら、お椀にほんのちょっと卵が残っているから。ニラを炒めるときに、ニラを鷲掴みにして、そのニラでお椀の卵をきれ~に取り去る。 大晦日の晩は品数が多かった。わかめを戻して、塩とごま油で和えた料理があった。それはいわばコールドディッシュだ。翌日の朝ごはんのとき、前日の残りを温めようとしたら、何もかも、一つの大きな皿にのっかっていた。全部炒めて、出してやったよ。 これはばあさんの館の椅子。何も敷かなくても十分柔らかいと思うのだが、要らない服の中に枕を入れて、ズレないように袖と椅子は縫ってある。いと醜し。 みかんの皮がテレビの後ろとか、いたるところにあって、乾燥させているとしか思えない。枕の殻にするのかな。 ゴミをゴミ箱に入れようとすると、燃料にするよう言われる。 この中で燃やす。石炭ストーブの上には通常やかんが置かれていて、お湯が常備されている状態。お湯を沸かす電気代やガス代は使いたくないという老人の知恵だ。 炒め物をした中華鍋を洗わないで、このお湯を入れて、餃子を茹でる。餃子を茹でる水は透明であって欲しいと思う私の意見は胸にしまう。 餃子のまわりに多少ゴミがついていても(いや、ゴミではない。炒め物の一部)、恨むなら、姑でなく、国際結婚をした自分を恨め!と寛大な私。私も結婚一年目じゃあるまいし、心臓のまわりの毛はますますふさふさして、もう心臓が見えないほどだ。 あちらが鬼でも、私は仏。こめかみだけは多少動くが、姑問題ではもう怒らない。たぶん怒らない。怒らないんじゃないかな。ま、ちょっと覚悟はしておけ。 |
アトリエの冷蔵庫にティラミスがあった。
みどり:これ、期限が一日だけど過ぎてます ばあさん:ああ、それね静静が私に買ってくれたアイスクリームなんだけど、食べていいよ(静静はダンナの弟の嫁)。 みどり:これはアイスクリームではありません。ケーキです。(だって、冷凍してない) ばあさん:アイスだよ。 みどり:(心で「そういうことにしてやる」) ばあさん:これ80元もするのよ じいさん:瓶だけで20元だ 一緒に買いに行ったんじゃないのに、なんで金額を知っているのか。それは問いただしたからに決まっている ばあさん:私、誕生日だったでしょ。それを王新が忘れていて、北京に来たから、後になっちゃったけど、買ってくれたの 周吾:おばあちゃん、甘いの食べないよね ばあさん:そうよ。甘いのも冷たいのも食べない みどり:(心で「だから、アイスじゃないっての!」) ばあさん:体に気をつけているから、病気しないの。アンタ達が食べなさい。だいたいね。悦悦(王新の娘)が「おばあちゃん、プレゼント」って渡してくれたんだけど、「アンタのお金じゃないでしょう。お父さんのお金でしょ」って言ってやったの。「アンタが働きだして、自分の給料で買ってくれたんだったら、うれしいよ」って言った。 普段から無駄遣いが過ぎると批判し始めた。私もそう思う。弟一家は1月はカンボジア旅行に行っていたし、去年欧州へも行っていた。 冷たいものは体に悪いと拒否するばあさんだが、こんなことも言った。「ロシア人は外の気温があんなに低いのに、小さいときから外で遊ばせるし、鍛え方が違う。中国人にそれは無理。育った環境が違うからね」と柔軟。 これが私にいろいろなことを強要しない理由の一つだ。私が外国人であることを十二分に承知している。いい姑でよかったよ(え?2017年はそっちの路線か?)。 |
アトリエ着いたよー。 |
アトリエにやってきた。ばあさんが晩御飯を作るのを手伝う。最終的にはコレができたのだが。
私は最初から見ていた。キャベツを切る。きゅうりを切る。 ボールにはもどした粉皮が入っていたが、まだ硬そうなので、中華鍋で火を通す。ザルにあげる。酢に漬ける。 肉の細切りを炒める。冷凍庫から干豆腐を出してきて、水で洗って、細切りにして、中華鍋に入れる。解凍できてないから、火の力を借りる。もっと早く出しておきゃーいいのに。 すべての具材を合えるほどの器がない。中華鍋ですべての具を和えることに。私が混ぜるのだが、ばあさん、チーターの走るスピードで何かを加えた。それが何であるか1秒でわかった私は笑いをこらえるのに必死だった。 「私はゴミだと思う、何を入れたでしょうか」が今日のクイズ。 さあ食べ始めて、ダンナが気づく。「何入れたんだ?」「え?」(しらばっくれるばあさん)。「これはなんだ?」と箸でつかむ。「トマトだよ」「トマトはここに入れなくていい。それだけで盛ってくれ」。 いや、ダンナも気づいている。トマトではない異物に。でも上手くごまかせて、しめしめという表情のばあさん。まったくぅ!見張ってないと、何しでかすか分かったもんじゃない。まあ、それを入れないでくださいと言えない、心優しい嫁がここにいるわけだが。 |
2016年下半期は始まったばかりだけど、今年一番怖かったことをこれに決定したい。
じいさんがアトリエで作っている野菜を持ってきた。帰ってから娘が「おばあちゃんが言ってた。種は長いナスのはずなのに、丸くなっちゃうんだって」。え?えええ?恐ろしすぎるでしょ。暑い夏にはもってこいの、身の毛もよだつ、血が、背筋が、五臓六腑が凍る、ばあさん物語だ。っつーか、丸いというよりは四角いのもばあさんマジック?もうとにかく怖いから! あ、今夏休みだから、私はいつでもアトリエに行ける。来たい人は来るがよい。というより、来て欲しい。この恐怖体験を是非とも一緒に味わってほしい。 |
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