日曜日の夜ダンナが帰ってくることになっていた。そしたら午後早めにここに着いて、「美術館へ行こう」。えええ?宿題たくさんあって終わらないよー。「宿題ばっかりやっているのはよくない。展覧会は見たほうがいい」。いや、宿題のほうが大事だし。でも、結局家族総出で出かけた。
そのオススメの展覧会とは。ドイツ人アーティスト、ヨーゼフ・ボイス(约瑟夫·博伊斯。1921-1986年)の個展。この人のことは何にも知らないけど、ダンナが以前からやたら高く評価していたのだけは覚えていた。
ダンナが言う。「これは有名だ」。中国語だと“我爱美国,美国爱我”。ところがこれは相当な皮肉らしい。ダンナの解説は青字。
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博伊斯从杜塞尔多夫乘飞机抵达纽约肯尼迪机场,身裹毡布,用担架抬下上了一辆救护车,直送画廊。然后与一只荒原狼相处一室。开始时,他裹着毡布,揣着一个手电,露出一根拐杖,人与狼互相窥视。时不时,博伊斯敲打着挂在脖子上的三角铁,后来,好像开始建立睦邻关系,"与狼共眠"。三天后,他还是身裹毡布,担架、救护车、肯尼迪机场,返回杜塞尔多夫。
ドイツからニューヨークの空港に着いて、そのまま救急車で画廊へ運ばれ、コヨーテとともに一室で過ごした……3日後再び救急車でニューヨークの空港に運ばれ、帰国。アメリカをまったく見ないまま。なぜならアメリカが嫌いだから。美国太霸权。
ここで↑流れているビデオは「行为艺术」(パフォーマンス)で、日本語だとタイトルは『死んだウサギに絵を説明する方法』。死んだウサギを抱いて、画廊内の作品を説明している。1965年の作品。私、生まれてないな(冗談抜きで)。ボイス本人は顔にハチミツを塗り金箔を貼っている。この時代にこんな前衛をやるのって貴重なことだと思う。
ダンナが教えてくれたのだが、ボイスは顔によく油を塗っている。それは二次大戦でドイツ軍人として参戦していたとき、ソ連に撃墜され、遊牧民に助けられた。そのとき、油を塗って体を保護してもらい、命が助かったことから来ている。
この展覧会、11月までやっているから見るといい。行く前に日本語でボイスのことを調べてから行ったほうが理解が深まると思う。いきなり行くとわかりにくい展覧会だから。
この日はダンナが結構解説してくれた。息子が「パパは病気してから親切になった??」と言ったほど。ボイズのデカい写真の前で、家族4人で記念撮影。4人で撮るなんて5.6年ぶり?
美術館に入ったとき「ボイズの作品って言ったって、そんなに重要なのではないな。いいのだったら国家級の美術館でやるはずだ」とも言った。やっぱり次回もダンナと行きたい。
“社会雕塑:博伊斯在中国”展览
展览时间:2013年9月7日至11月15日
展览地点:中央美术学院美术馆
9月29日にはアンディウォーホル展開幕。
中央美术学院美术馆官网
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