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吕胜中は1952年生まれ。中央美術学院の教授。私が美術学院に書道留学していたとき、吕先生について民間美術を学ぶ留学生もいて、剪紙で展覧会を開いていたなあ。 民間美術を現代美術につなげて作品を創る人をほかに知らないのは、私が無知なだけかも。ダンナが一線の画家でも、私に知識はないから。だって夫婦でしゃべらないもん。別居だし。 その吕胜中の個展があるというので、これは是非見ておいたほうがいいと思った。場所は今日美术馆。言わずもがな、岳敏君の作品。 1階は本屋等で、展示会場は2、3、4階。1階分が広く、たいてい複数の展覧会を同時開催している。ところが、今回は2から4まで全部使っていて、美術館の意気込みが感じられる。会期がこんなに長いのも珍しい(11月8日から来年の1月1日まで)。 2階でチケット買って(20元)、一番大きい展示場に入ってみると作品が二点のみ。その二点はデカい。 伝説では鶏が鳴くと、太陽が昇り、妖怪や魔物を駆逐してくれる。「鸡」と「吉」は音が同じ。1960年の春節に、隣の家にあった年画を見て、興味が湧いた。その年画は人気があり売り切れで、自分は買えず、その家によく見に行った。2013年にネットでやっとこの年画を手に入れることができた。<作品解説より抜粋> 真ん中に巨大な柱??奥を通ったら、この柱が一瞬開いて、中に人がいた。え?事務所?閉まる。見つめていると、中から参観者が出てきた。中に入る。 中には毛主席がこんなにたくさん座っていらっしゃる。 タイトルは「座无虚席」。座席に空いているところがない。人が多いことの形容。 席は元は竹や葦で作られた、寝たり座ったりするとき下に敷くモノ。後に足を垂らして座るようになり、位置という意味になった。主席は主要な位置にいる人。この作品で見ることと見られることの視覚空間を造ってみた。<作品解説より抜粋> これが↑入口。私はやらなかったけど、ドアの内側は鏡。向かいに主席が座っていたような椅子があって、ドアが閉まっているときに座ると、自分が座っているのが見える。みんな、自撮りしていた。私は、自撮り大嫌いだから、やらなかったけど、本当はそこに座って見るのが、作品の意味のはず。 2階。赤い。←期せずして、韻を踏む、ラッパーな私。 「子どもの写真を送ったら、民間美術に早変わり」したら、その親は喜ぶか? これは便箋に書いた原稿を拡大して展示しているのだが、この便箋!!!!!!懐かしすぎる。美術学院の住所が校尉胡同5号なのはなぜか覚えている。電話番号55 4731見て、忘れていた記憶が蘇り、泣きそうに。 直方体も球も紙を重ねて作っている。しかも中心は空洞。 会場は広いので、もっともっとあった。現代アートはよくわからないし、かなり有名な人の展覧会でも「ふーん」と歩くだけの私が、この展覧会はいいと思った。北京にいる人はその目で是非見に行って欲しい。 2階から出て、1階の本屋に入る。 ダンナちゃんの作品集が売っていた。 南に3分くらい歩くと、カフェがある。休もうと思ったら、メニューが紙じゃなくて、タブレット。前のねえちゃん2人が、左右に触って、あれかなあこれかなあって、待ってられなくて、短気なアタシは去った。紙のメニュー用意しとけっての! 今日美术馆吕胜中个展 PR |
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