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6月28日まで武英殿书画馆にて4人の僧の書画展を開催中。作品はすべて故宮が1949年以降に収蔵したもの。 なんで1949年以降かわかる?(説明はwiki、コトバンクから抜粋) 弘仁……明の滅亡に際して福建省に入り僧となる。 髡残(こんざん)……明末の社会的混乱を避けて 40歳近くでみずから剃髪して出家し、諸方の山野を歩いた。 八大山人……明の滅亡後、僧に。高僧として多くの弟子がいたが、のち県令に捕えられ発狂 (一説に発狂を装ったとも) 。脱走して南昌に帰り、書画をかいて過した。 石涛……4歳のとき明朝の滅亡に遭い、父王が殺され、廷臣に伴われて湖北省武昌に逃げて出家。 こういう人たちを遺民画家という。遺民画家とは(中国で)滅んだ前王朝への忠節の心を表現する画家。この人たちの場合は明が滅んで、清に仕えない。だから、清代に故宮に作品があるはずがない。後世に集められたというわけだ。 石涛と八大山人は遠縁の親族。石涛、髡残、弘仁とで三高僧、八大山人を加えて四画僧と呼ばれる。 弘仁……黄山の景勝を画いた代表的な画家で、独特の細い筆線で静寂で明るい山水図を多く残した。 髡残(こんざん/石谿せっけい)……山水画をよくし呉派の正統的画風によりながら,ややあらい筆墨を用いて個性的な画風をつくり上げた。 八大山人(朱耷)……伝統に固執しない大胆な描写を得意とした。 だが、八大山人の筆を評するに、その描く鳥の足を一本のみで表したり、魚などの目を白眼で示すなど時に奇異とも取れる表現を用いている点を避けることは出来ない。白眼は、阮籍の故事に倣い中国では「拒絶」を表現するものとされる。そこから汲み取れるように、その作画の中には自らの出目であり滅び去った明朝への嘆きと、その眼に侵略者と映る清朝への、屈してしまったからこそ心中でより激しく沸き立つ反抗が暗に表現されている。 石涛……黄山派の巨匠とされ、その絵画芸術の豊かな創造性と独特の個性の表現により清朝きっての傑出した画家に挙げられる。 書画展だけど、絵のほうがずっと多いし、書家じゃなくて画家でしょう。私が北京に来る前から知っていたのは八大山人だけ。ダンナと知り合った頃(93年)、すでに現代アートに着手していて、伝統的な水墨画などにまったく興味を示さなかったが、石涛の画集が120元だったかな。あの頃は本も安かったので、破格だったが、大きくすべてカラーで立派な、その本を買おうかすごく迷っていた。私はそのとき石涛は価値が有る画家なんだと認識した。 ここ数年、故宮の年二回の書画展はすべて行っているので、髡残、弘仁という名前は覚えた。私はやはり字のほうを真剣に見るけど、面白い字を書いていて、触発された。今日からまた創作を始めよう(今日からが多すぎるアタシ)。 PR |
第六回翠林会書展
会期:5月2日(火)~7月15日(土)11時半~25時 日曜定休 会場:カフェバーShala 建外SOHO西区17号楼地下一階 TEL:58697412 一人一点。一番小さい子で5歳。子ども数人あと大人。特筆すべきは、中国人が「さむらいだましい」と書いたことかな。さむらいのアニメが好きだと言ったのだが、タイトルは忘れた。『銀魂』なんていう有名なのじゃなかった。 会期中は毎週土曜日午後にペン字、毛筆、篆刻教室を開催(一日だけの参加可)。 1時間半150元(子ども1時間100元) 申込み&問合せ midoriiro★sina.com(★を@に) 5月13日,20日,27日 10時~「BAKER&SPICE」(亮马桥外交办公大楼1階)ペン字教室 |
微博で「书法雅集」というのを見ているのだが、古今の書作品、篆刻作品を載せるのみならず、「これはなんて読む?」等、クイズなのか、ご本人も読めないのか、画像が貼られる。
1. 谁来说说这个印的来头? 文艺皇帝宋徽宗有七枚最常用的收藏印,称“宣和七玺”。图中的双龙肖形印是其中之一(名画用方印,法书用圆印)。 翠midori:こんな風に分かる人、かっこいい。 一匹馬_:回复@翠midori:您过奖 翠midori:回复@一匹馬_:你懂日语吗? 一匹馬_:回复@翠midori:一知半解。请指教 私がこの写真を見てわかるのは、左の「巻上」という字から、作品は「書譜」。書いたのは唐の孫過庭で、現物は台湾の故宮にある。でも印はわからない。「宋の徽宗の双龍肖形印だ」とわかるなんてすごい。ほぼコメントしない私だが、思わず日本語で書いてしまった。そしたら、中国語で「褒めすぎです」と書いてくるので、おいおい、日本語わかるのか?と思い、再度書き込みをすると、ちょっとわかるという返事。日本語で気軽に悪口書けないよなあ(おいおい)。 2.敢不敢把这条微博@ 给某个人 これ笑った。これを誰かに本当に送ったら、友達なくすわ。誰が書いたか書風を見ればわかるけど、究極の一筆書きが特徴の傅山。(明末清初の書画家)。禽獣って書いてあるんだよ。 3. 中国人の大学生で毎日臨書してアップしている子がいて、その子を見習おうと思って、たまに#毎日写字#を投稿している。私は毎日書いているけど、一つ作品を臨書し終わらないとアップしない。 書道だけでも勉強する内容が多すぎる。ハンコ見て、「○○の○○印」って言えるようになりたい。乾隆帝だけはずいぶん見たからちょっとわかる。 興味のある人はここへ。乾隆皇帝有多少印章? |
4月10日(月)、14日(金)、21日、28日
10時半から「BAKER&SPICE」(亮马桥外交办公大楼1階) 4月7日(金)8日(土)、15日、22日 14時から「カフェバーShala」(建外SOHO西区17号楼地下1階)毛筆可。 1時間100元(毛筆、篆刻1時間半150元)。前日までにメールでmidoriiro★sina.com(★を@に)へ申込みのこと。 久しぶりに書道ネタ。 中国の小学校に毛筆の授業がまったくないというと、日本人は驚く。もう10年以上「必修にする」とニュースにはなるけど、実現しない。必修にしなくても、少しはやる学校があってもいいと思うけど、教える先生が足りないというのもニュースになっていた。ここに人材がいるのに! こんなニュースも。 教育部 我国急需50万书法教师 教育部国家语委:高校学生应具有一定的书法鉴赏能力 タイトルがこうなわりに書道について大して書いてないけど、大学生が書道の鑑賞力を持つこと。北京の国家博物館、故宮とあんなにもすんばらしい書作品があって、それを見ないのは中国人としてもったいない。まして学のある大学生。 教育部:书法特长加10分! 97个书法术语,你都知道哪些呢 書道に関する専門用語。 学书法不会提按?请看动画演示! 画画的你一定要懂些宣纸的必备知识! 破译甲骨文:一字奖励10万元 书法100题,答对30题算你及格! 中国書道体験ブログ ちょっと古いけど、北京で日本人が中国人の先生に書道を習う記事。ホワイトボードの字が先生の書いたものだと信じられなかった。 |
先週も琉璃厂へ行った。筆を買いたいヒトがいて、どこで何を買ったらいいか分からないというから案内。集合は荣宝斋のベッドくらい大きな硯のあるところ。
これ一生売れないんだろうなあ。 どの店も文房四宝(筆墨硯紙)他、なんでも揃っている。荣宝斋は一番有名な老舗なので、贈り物にするブランドとしてはいい。日本でいうと「鳩居堂で買いました」という感じ。 筆はいつも行っている筆屋怡弘笔庄(錦龍堂の中)へ行く。 筆はこんな種類があって、私だって分からない。お店の人はプロだから、こちらの希望「筆の硬さ」「書く字の大きさ」「書く書体(楷書か草書か等)」を言うと、薦めてくれる。この店のいいところは水につけて試させてくれることだ。 ↓こっちは去年10人くらいで行った時の写真なんだけど、同じ店内、筆屋のとなりは紙屋で、奥様方が「ランチョンマットにいい」と買った紙(左)。右の赤い紙は今年のカレンダーになっていて、上の部分に自分で字を書くようになっている。 昨日書いた中国書店+古籍書店の中には文房四宝も売っているが、毛氈(下敷き)も売っていて、初めて見た「写経練習用毛氈」。 先週はこのへんで昼ご飯を食べることになって、前門に向かって歩いた。どんどん東へ。 敕建火神庙始建于明代,那时是为琉璃窑厂烧制琉璃瓦件而祭祀火神的。到了清康熙时琉璃窑厂外迁,正阳门外灯市、书市向西迁,将琉璃厂厂甸加以平整搭设简易建筑,辟为书市,初步具备琉璃厂文化街的雏形。古今中外书店就怕着火,基于这种情况,康熙及乾隆年间,都曾重修过火神庙。大体从这时开始,每年正月初四至正月十五日,琉璃厂火神庙开始举办书市。书画、字贴、珠宝、翡翠,满目琳琅,成了一座文化商场。 当年鲁迅先生在教育部任职时,也常去火神庙购书。1924年,火神庙又重修。昔日火神庙,除了供奉大德真君之外,还是救火会常设机构的驻地,当地的灭火设施也多集中在此存放。救火会,又叫"水会",是旧时的民办消防组织。在琉璃厂文化街的历史上,对于预防火灾,曾起到过积极的作用。 このあたりの本屋が火事にならないように、火の神を祀った廟だが、今は画廊、イベントスペースになっている。開いているときに行ってみたい。 さらに東へ進み、突き当たりを右折。すぐ突き当たるので、左折。右手にレストラン「渔芙南」がある。ここの湖南料理食べた時の記事はここへ。 東へ。Meeting Someoneの中に入ってみる。私はコーヒーだけ飲んだことがある(25元)。ご飯は中華と洋食の創作料理みたいだ。安くない。別の店で食べることに。 画廊で写真展をやっていた。4/20まで。 東へ。昼ご飯は鈴木食堂にした。 カツカレー40元(うろ覚え)。プラス10元で味噌汁(またはジュース)とサラダが付く。 食後はさらに東へ。廊坊头条。近代的な建物が建っちゃっているんだけど、これからやるところエリアあり。 ちょっと南下して、北京一狭い胡同をご案内。正陽門まで行って、地下鉄で帰途へ。 |
夏に完全帰国する人が琉璃厂でハンコを作りたいというので、一緒に行った。これは去年の6月の話だ。大きさは3cm×3cmで、初めは10個作ると言った。とにかく安くあげたいので、私も初めて入った店なのだが、すごーーーーく安い石を買った。1個3元とか5元とか。
琉璃厂は「ハンコ彫ります」という店が多いが、だいたい100元以上する印材を買って、彫り賃も含まれている店が多い。自分で印材を持ち込んで、彫ってもらうだけなら、一字30元~50元が相場。そんな中、一字100元と初めっから言い張る人は「俺の腕はそれだけの価値だ」という自信による(騙している以外)。 私もちょうど、夫婦で書家の友人に作ることになっていたので、何軒か聞きまわった。 彫って売ってるくらいだから、どの店も勿論専門に篆刻を学んだ人が彫っているんだけど、当たり外れがある。私はまだ三軒しか知らないが、これなら書家にあげても大丈夫だったなというのがこの店。 宏寳堂(西城区琉璃厂西街甲3号。琉璃厂の交差点から西へ三軒目。北側)。春節に撮った写真なので、閉まっているが。 私は1cmくらいの小さい石が欲しかったのだが、デカいのばかり。なぜなら中国はなんでもデカいから。中国人が作品として書くサイズがデカいから、書道に関するものもなんでもデカい。ハンコもデカけりゃ、石もデカい。 この店では1cmの選択肢が少なかった。石は一つ100元と120元で、彫り賃込み。彫るのはおじさん。 こちらは友人の希望の「趙之謙風に」を指定した。固有名詞なので、ここに印影(捺したもの)を披露できないが、彫りはよかった。 以下、こだわる人はオンライン字典から探して、それを見せてもいい。 http://www.51bianji.com/zidian/ 篆体字典 今日は分かりやすい言い方にしたが、専門用語はいつか記事にする。 |
ペン字を教えていて、筆順を誤って覚えている人がとても多いことに気づく。子どもが小さい人は「子どもに教えるときに間違っていると恥ずかしい」と言う。
多い誤りが「成」。「臣」も「巨」も同じだけど、縦と横がくっついている場合、縦から。 「筆順は大事なんですか?」と聞かれたことが何回もあるが、「続けて書くときに筆順どおりだときれいに見える」と答えている。 日本と中国で筆順が違うので、子どもが現地校へ行っている人は両方知らないとね。 「成」は中国では学校で教える筆順が日本と違って、横からと教えている。「田」も中の「十」は日本は縦から書くが、中国は横からで教える。私の手元に中国で発行された字典があって(辞典じゃなくて)、字を崩した場合、「田」の中の「十」も縦から横へつながっている(つまり昔の人も縦を先に書いていた)。どうして学校だと今ああ教えるのか不思議。 日本の筆順http://kakijun.jp/ 中国の筆順http://bihua.51240.com 筆順が不確かなものは上記のサイトで調べるとよい。 |
国家博物館の書道の常設展は12月に行ったら、ちょっと展示替えしていた。現在、資料鋭意作成中。○は活字にない字。写真を今日中に足す。 甲骨文、金文 |
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