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『九成宮禮泉銘』を臨書するときに、漢字が今私たちが書いている字とチト違うことに気づく。たとえば……。
3字目の「宮」。口と口の間に一画足りない。足りないと思うのは私たちが今普通に書いている、学校で習った、活字体でもある字と違うからだ。 『九成宮禮泉銘』は唐の時代、勅命により文章に長けた魏徴が撰し、書に長けた欧陽詢が書丹したものだ。皇帝の命令によって書かれたということは、当時の規範的な楷書を書いたと判断していいだろう。だから、私たちが臨書するときは、そのままを書けばよい。 それから筆順。私が小学校のとき習った筆順と今日本の学校で教えている筆順は違う字が結構ある。たとえば……。 書は縦が6画目。私たちが習ったときは4画目だった。でも私が筆で「書」という字を書くなら、縦は6画目で書くな。もっと字を崩すと、下の「日」まで書いて、一番最後が縦画という書き方もあるんだよ。 「上」も横から書くと習った。今は縦からと教えている。「上」を崩すと、両方の書き方がある(↑私の書いた字は「書体字典」の行書から拾ってきた)。草書になると、左から「点、点、一」みたいにもなる。私ね、100%自信のない事柄について東京の師匠に電話して聞いてるの。「楷書なら上は絶対横から!今は学校で縦から教えてるの?おかしいわ」と。 教育上統一したほうがいいから、「当用漢字」として一つの書き方にして、筆順も定めている。小学生ならそれを覚えるほうがいい。でも大人はもっと柔軟に理解していいかと思う。 但し!絶対間違えてる筆順はダメなのよ。たとえば「必」を書くとき「心」を先に書いて「ノ」を最後に書く人がいる。あと「可」で最後に「口」を書く人。ありえへんやろ! きちんと知りたい人は「漢字の書き順 検索」で調べればよい。いやあ、これ便利だ。 おまけ:各フリーペーパーの7月号には載っちゃうであろうし、すでにウェブ版には載ってしまったので、宣伝しておこう。7月1日から「中日芸術家交流展」。Super Cityに載っとるがな アタシ、作品まだ書いてないんだけど(おいおい)。 |
まず初めに北京で書道留学中のLEMOちゃんが個展を開くので、是非行ってみてちょーだい。
会期:4月30日-6月26日 10時から18時 木曜定休 会場:文鸟咖啡 东城区前园恩寺胡同14号 TEL:8402-1138 私、絶対見に行くから、写真撮ったらまた記事にするね。 さて、本題。今日は書道ネタだ。 大手新聞でも書いているのでビックリするんだけど、「書道家」ってプロの書家は言わないよ。これについてはヤフーブログで書いたことがある。「書道家」という日本語、とても気持ち悪い。それニセモノだろ!とさえ思う。いわゆる「書壇」でバリバリ活躍して展覧会活動している人たちを故意に批判したくて、敢えて「書道家」と称しているなら、気骨があっていいかと思う。 とにかく私に「書道家」って言うのはやめてほしい。ホント「别扭」(biè niǔ 。しっくりこない)。書家だよ。書家。書道愛好家、略して書家。 「美しすぎる書道家」は私が自称してるとカン違いしている人がいるので、再度言っておく。日本で書道師範を持つ美女が話題になったことがあって、今も取材を受けたりしている。レースクーンだった(あいくるしいかお兼ないすばでい)っつーだけで単細胞な男のハートをわしづかみ。でもその字はぷぷぷのぷー。 IE9でアクセスするともらえる“美しすぎる書道家”のオリジナル壁紙。ニュース。 ま、いいわ。私と路線違うし(違いすぎだ)。 先日「相田みつをのどこがいいかわからない」と言った人がいた。「いいですよね。なんでも『にんげんだもの』のせいにしちゃえばいいんだから」。私はそのとき「あの人の字、好きでも嫌いでもないな。字はちゃんと学んできた人の字だ」と言った。でも今ネットで相田みつをの字をちゃんと見て気がついた。これまできちんとあの人の字を見たことがなかったのね。関心がまったくなかったっていうか。「みつを」という署名、とてもいいと思う。でも本文は芸術的にいいとは言えないような。まあ書いてある内容を読むのが大事なのかな。宗教と一緒。好きな人が好き。 というわけで、ライバル意識の塊、負けず嫌いの私の出番だ。 これどうよ。これからなんか都合の悪いことがあったら、堂々と言う。「みどりだもの」。 「ええ?だってぇー、アタシみどりだからぁー、しょーがないじゃーーん」。これで行くわ。 これ何枚も書いたんだけど、納得した字が書けなかった。チャリティイベントの貼り紙のがよっぽどよく書けたっちゅうの。最後にプロの書家の作品を紹介する。ご本人に断り済み。 線、結構、濃淡、間すべて絶妙。これどんな筆なんだろう?大五郎センセは「たんぽぽ」で字ぃ書いたりするからなあ。 センセのホームページはここ。相田みつをはどの作品も字が同じ。まるで活字のよう。でもセンセみたいに、作品によって字の表情が違う、そういう作品を見て勉強するべきだと思う。書道的にはね。 |
以上。記録のみ。一枚目の「扇」の向きが基本。でもメニューをぶら下げるのにちょうどいい紙がなくて、その紙を横に切って書いてみた。邪道っていうか、型破りっていうか。 私の書いた貼り紙はこの10倍はあったよな(誇張の気配が……)。当日写真を一枚も撮らなかったので、カメラマンaposo嬢に感謝。 |
昨日、大盛況だったチャリティイベント。私はまず初めに3人に感謝したい。まずは出展を誘ってくれたフミカ。次に私のお手伝いをしてくれた友人。1日立ちっぱなしで疲れたことでしょう。そして書道体験に参加してくれた、友人の娘(祐理ちゃん<仮名>)。祐理ちゃんのおかあさんは「あ、アタシこの子ここに置いてくから」と他のブースへ行ってしまった。祐理ちゃんは自分が字を書き終えた後、何人も友達を連れてきてくれた。「ねえ、ここで習字やってるよ」とか「30元もらってきな」とか、10歳にして客引きをしてくれたのよ。
祐理ちゃんの友達が4人来て、字を書いているとき、筆耕の仕事がやってきた。10時半のオープン後もスタッフが「『2階でもお食事できます』って書いてください」とか「追加!芋焼酎!」とか、教えてるそばで貼り紙を書いた。それを見て子ども達「先生、何やってるの?」。「これさあ、外に貼るのよ。こうやって大きく書いたらわかりやすいでしょ。外に書いてあるの、全部私が書いたんだよ」。「えええ。すごーーい!全部?」とか、「わあ、上~手!」とか、とてもかわいかった。 4人が書き終わって、1人が「先生!葉書に名前書いていいですか?」と言い、大筆で書こうとするので、小筆を貸してあげた。日にちを書いて、名前を書いて、いい記念になったことだろう。 1時から2時は健康セミナーの会場として使うため、書道体験はお休みのはずだった。でも祐理ちゃんが「ねえ、習字やりたい子がいるんだけど」と言うので、急遽「お食事処」を無断で3席だけ使わせてもらい、続行。祐理ちゃんには「貢献賞」を贈りたい。 友人(英語ペラペラの日本人)が白人とともにやって来た。そのガイジンったら中国語もできなきゃ、筆も持ったことがない。なのに、「楽」を書きたいと言う。おいおい、難度が高すぎるだろ!私が真横に座って、私一画、白人一画……と一画ずつ真似る作業をさせた。私もカンタンに「(ガイジンの字を指し)It’s too short.」とか「(私の右はらいを指して)This is longer than yours.」(合ってるのか知らんが、通じた模様)と指摘。初めて持つから、筆力がわからないんだろうね。線はフニャフニャだったが、いやフニャフニャだからこそ(?)とても楽しそうな「楽」が完成した。 ずいぶんな人数の人に「普段教室を開いているんですか?」と聞かれた。中国人に書道を習っているという女性と話して。 私「中国人の先生ってあまり丁寧に指導してくれないって聞いたことがありますけど」 女性「中国語がそんなにできないので、先生が言っていることがわからないのもあります。先生は『好』とか『不好』とか、それくらいしか……」 私「『好』とか『不好』だったら自分でわかりますよね」 月謝もったいないっつの。 一人当たりの時間も短いし、線質よりも形重視。「この部分が短すぎると思いませんか?」、「こことここが離れすぎです」。結構の欠点を指摘した。練習が4字のみだったので、あんなものかと思う。 私は午前中ずっと個室に篭っていたのだが、その間完売となったスイーツのブースがあった。陳列のときチラっと見て、是非写真を撮りたいと思っていたのにぃ!この人すごいよ。「おうちカフェ@北京 part3」。弟子入りしたい。 あ、あと「桜餅」も食べたかったなあ!↓これは伊藤さんのブログから勝手にとってきた画像。今から断りに行ってくるわ。 昨日はギターも売ってたんだよな。モノ見て買いたかったな。値段の高いものはすべて中国人が買ったらしい。ぷっ。 企業も個人もたくさん協力してくれて、そこに出展者として参加できて「みんなでいいことしたな」という実感がある。ご来場いただいた方(特に書道体験に参加した皆さん)、有難うございました。最後に元締めの伊藤さん、会場提供の桜心さん、本当に有難う! おまけ:昨日の皆さんが書いた一字。 空 麗 美 国 夢 柚 繭 南 芽 恕 桜 朋 櫻 慶 應 欣 亮 笑 朝 心 今 城 洸 朝 原 育 田 敦 霜 部 多 夏 北 春 龙 阿 喬 子 射 福 和×3 楽×2 |
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