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1時間で一回きり。何をしようかかなり迷った。
・小筆で自分の名前の練習 ・色紙か団扇か扇子に好きな字を書く ・いろいろな筆で書いてみる ・五体(篆隷楷行草)全部を同じ字で書いてみる ここまで考えた後は思考が進まない。で、考えないことにした。子どもの場合は子どもを見て決めればいいと思ったし、大人の場合は本人に希望を聞けばいいと思った。人数は4人だったが、大人なのでそれぞれが違うことをしても、対処できると考えた。 で、唯一決めたのは「30分小筆で名前の練習。30分は大筆で何か」。 以下、手順 ・墨を磨る 墨を磨る機会がまずないと思うので、小筆で書く分だけ各自磨ってもらった。 ・自分の名前を小筆で書く 私が先にお手本を書くと、それを見てしか書けなくなってしまう。私がそれぞれのヘンなクセを見たいので、まずは自分の字で書いてもらった。漢字の構成として、どこがいけないのか、4人分を4人全員に見てもらう。その後、ひたすら練習。個々に指摘。改善。 ・半紙に好きな漢字を書く ・色紙に仕上げる。 日本人は小中と学校で筆を持っているから、特に習ったことがない、長らく筆を持っていないという割には、それを感じさせないくらいちゃんと書いていた。大きい字もお手本なしで先に書いてもらって、その後指導。大人だと具体的にどこを直せばいいかすぐ理解できるので(私もかなり具体的に指摘するし)、一字ごとによくなっていく。 マムチャイナのブログに記事があがっており、写真も載っているので、そこから拝借。 半紙右の龍、マダム1の字。これでも形はかなり整っているほうだと思う。 マダム2の書いた「愛」。「心」の字のバランス、(右はらいでなく)左はらいなど、私がたいてい注意する部分が、マダム2は初めからできていた。 たった一時間だったので、本人が納得いくまでは書けなかったと思う。でも、久しぶりに墨の匂いを嗅ぎ、筆を持って、字を書くポイントが少し理解でき、楽しかったのなら、めでたし、めでたし。 私は皆さんの字が上手くなる、そのお手伝いができればいいと思っているので、随時門戸は開いていたいと思う。 この日、子ども1時から、大人2時からと教室を開いたが、one of みどり軍団(書道展を一緒にやった友人)がお手伝いに来てくれた。彼女は日本で書道教室を開いていたという、お姉さまで、特に子どものときに、つきっきりで指導していただいた。 お姉さま、マムチャイナのスタッフの方々、参加者の皆さん、本当に有難うございました。 PR |
潟、臼、渋。自分で実際書いてみて。そしてどこが違うのか比べて、自分で発見することが大事かと思う。 白だったら真ん中の横画がつながっているのが、臼だとつながっていない、そこが書きにくい? 地名、人名以外はあまり書く機会のない字かと思うが。 |
アクションマムチャイナから「夏休み一日書道教室をやってもらえませんか」と持ちかけられたのが7月半ば。子ども相手かあ。私が本当の(ぷっ)20歳のころ、師匠のところの小学生を教えていた時期があった。あれから何十年よ?教える自信はありありなんだけど、たった1時間で何をしたらいいかとっても迷う。
困ったら友。日本で小学生を教えている書道部時代の同級生にメールした。 みどり:中国の学校、インターだと小中学生でも筆を持ったことがない子もいる。横画、縦画、○とか線の練習ばっかりするの、私自身がイヤ。1回だけなら何する? めぐみ:○とか線とかって、つまらないでしょ?下手でも、文字から書かせてるよ。最後に作品として自宅に1つ持ち帰れるといいかなぁと思う。あと消しゴムハンコを作る。名前の最初の文字1文字のひらがなだと、結構簡単。彫刻刀とかでなくても、ボ―ルペンとかで彫れちゃうので、危なくないし。 アイディアいただいた。扇子やうちわだと表面がデコボコで子どもは書きにくいかな。色紙にしよう。琉璃廠で1枚15元くらいで売ってるな。 北京で断面が正方形のちゃんとした消しゴム(1個3元)を買って、「み」と彫って、捺してみた。ところが、よく見たら消しゴムの表面が平らでない。めぐみによると、「日本は消しゴムハンコ用の消しゴムまで売ってるんだよ。びっくりでしょ?」。私には中国のまともそうな消しゴムが平らでなかったことのほうがびっくりだった。3元もしたのにぃ。 消しゴムといえば丁未堂画伯。彼女にも電話して、いろいろ教授いただいた。 結局、応募してきた子どもは2人で、三歳と五歳。三歳って言ったら、虫が人間になる過程あたり?まあ私にとっては五歳も三歳もいっしょだな。字を上手に書けるか否かより、1時間飽きないで書道に向き合えるかという方が大きな課題だ。 実は本番まで具体的に何をするか決めなかった。決められなかったというのが正直なところ。どんな子か見て、その場で決めようと思った。東京の100円ショップで色、柄の入った色紙を買ってあって、それで仕上げてお土産にしてもらおうということしか考えなかった。 結果。色紙に漢字一字。篆刻までやって、大成功。 まあ私の指導どうこうより、この三歳と五歳が大人しく座っていられる子だったというのがポイント。 以下、手順。 ・黙想 帰国したとき、師匠に「子どもを教えるんです」と言ったら、『墨』という雑誌に幼稚園での書道教育が載っていたのを教えてくれた。そこの幼稚園は年長クラスにだけ年10回書道の授業をするのだが、初めと終わりに黙想をするって書いてあった。 ・墨を磨る 日本の学校で使う習字セットの硯はプラチックで出来ていて、セットに入っている墨汁を使うので、今時の子は墨の用途を知らないらしい。だから敢えて、墨を磨ってもらった。 ・鉛筆と筆の違いを見せる 筆だと力を入れたらこんなに太くも書けるよと見せる。 ・横画 子どもの手を持ち、一緒に「一」を書いて、後は自分で書かせる。半紙1枚いっぱいに何回も。 ・縦画 子どもの手を持ち、一緒に「丨」を書いて、後は自分で書かせる。半紙1枚いっぱいに何回も。 ・好きな漢字を書く お母さんがちゃんと一字を考えておいてくれたので、いきなり漢字へ。私が一回その漢字を書いて見せて、筆順(数字)を緑色で書いて、あとはつきっきりで本人に書かせた。すぐに色紙の本番へ。 ・休憩 ちょっと飽きちゃったみたいなので、休憩。字を書いてもいいし、お菓子を食べてもいいよと言った。二人は小筆で動物を描き始めた。 あと30分筆を持ち続けるのは無理だと判断し、急遽名前のハンコを作ることに。でも日本から買ってきた消しゴムで試しに作ってないんだよな、アタシ。休憩時間に私が自分の名前「み」でボールペン、楊枝でゴリゴリ削る。あ、どうにかできた。 ・篆刻 うちにあるハンコを見せて、ここに彫ってあるのと、捺したときの字は反対だよと説明する。三歳に通じたかは甚だ不明。鉛筆で紙に彫る字を反対に書かせる。消しゴムに書かせる。彫る。こちらで補刀。 ・再び半紙、色紙に書く 私が押印。ここで55分。 ・黙想 <おわり> ・豆(三歳作)。一画目と二画目の初めだけ私が一緒に筆を持った。でも線を引っ張ったのは本人。 ・龙(五歳作)。一枚目の色紙のとき、最終画がVという形になってしまったので、「下、横、上だよ」と指導した。 漢字を書いたことがない、筆で字を書いたことがない子どもがこれだけできたら上出来。指導力にうっとり……じゃなくて、座って集中する子でよかった。 大人編に続く。 |
昨日も指示したけど、ちゃんと自分でこの4字を紙に書くのよ!
赤で示した部分、縦画を垂直に真下に書いていないか?少し内側に入るのがよい。 それから最終画、縦、真横、真上に跳ねる。これが妙に斜めだったりする人がいる。 逆にこの字のどこが書きにくいか、私のほうが聞きたいくらいだ。 |
6月14日に「アナタの苦手な漢字は?」と聞いておいて、そのまんまになっとった。コメント欄に挙げられた、その書きにくいという字について言及していきたい。
まずは葉と幸を各自紙に書いて欲しい。それから以下を読んでみてよ。 ①葉 草かんむり、世、木と3つパーツがあって、まずはそれぞれが字として整っているか。アナタの世を見て欲しい(ちょっとぉ!紙に書いたんでしょうね?)。世だけ見てヘンな形だったら、葉の形がいいワケがない。 世の縦画三本のうち真ん中が、字の真ん中に来ているか。 葉という字は、世の横画が一番長いとカッコいい。横三本が同じくらいの長さになっていない? ②幸 私の最終画、長すぎたな。これも土の下の横画が一番長いと良い。 コメント欄には「バランスが取り方が難しい」などと書かれていたが、その人の字を見てみないと、指摘しようがない。会ったときに私に聞いてよ。 <あと十字くらい続く> |
5月25日は記念日だ。何の記念日かは濃ゆい信者のみ知る。あ、それでね。5月25日に「字を差し上げます」って書いちゃったからさあ。今頃だけど、発表するわ。
コメント欄見て、「私が泣いた」ので、すーさんへ。ここから好きな字を選んで、お知らせください。郵送します。私のメールアドレスは知っているはずです。 先月終わった展覧会のとき、私がハガキ大ファイルに入れた字、非常によかったよね(と、自画自賛)。北京に住んでなくて見てない人のために、少し写真貼っておくわ。 風度不凡……風格が凡ならず 展覧会にはこれを書いて出す予定で、初めはずっと練習していた。でも出品者がみーんな一字だから、私も一字にしようとして、結局二字で出した。 このように右が字、左が説明という、すばらしい(だって評判よかったもん)ファイルだった。 寿……今回の出品者で初め「寿」を書きたいという人がいた。私がお手本を書いて、本人が練習した。が、「ああこれお寿司に見えるからやめよう」と。 この「寿」がお寿司に見えるか否か。 遊目(目を遊ばす。王羲之)……心をよせて眺める。←こう墨場必携に書いてある。 引き続き書こう。日本でハガキファイル買ってくるわ。 |
15年ぶりだか、20年ぶりだか、まったく覚えてないが、久しぶりに書道博物館へ行った。
ここは中村不折(1866-1943)の旧宅。不折は洋画家、書家と言われているが、字はあんまり好きじゃないな。中国の書のコレクターでもあり、中国人が見たら「返せーー」と言いそうなくらい貴重な拓本、真蹟その他ものすごくたくさんを所蔵している。 先月、若い男と書道談義に花を咲かせていたら、「顔真卿の真蹟がどこかにあったよね」と言う。私の頭ははてなマーク。書道教員免許のために学習したことは9割忘れているし(おいおい)、知らないことは知らない。 そしたらあったよ。ここに。「建中告身帖」。私、師匠と見に行ったのだが、師匠が「裁判になって大変だったのよね」。もっと知らないわい。wikiに載ってた。「顔真卿自書建中告身帖事件」。 6月28日から9月19日までは「この人、どんな字?―近代の日本の文豪たち」展。中村不折が交流のあった、夏目漱石、森鴎外などの字が展示されている。これらは企画展で、別に常設展もあり、内容が濃い。イヤホンガイドを無料で貸してくれる。 書道博物館(500円) 子規庵 書道博物館の向かいは正岡子規の旧宅で、見学可 鶯谷駅へ帰る途中、日本が騒ぎすぎのスカイツリーが見えた。 |
2カ月半開催していた書道展、6月半ばに無事終わった。多くの方に見に来ていただき、感謝感激雨霞。え?かすみじゃない?光化学スモッグ? |
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