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私が北京で書道関係のイベントで呼ばれるときの参加者は、日本語を学ぶ人が対象だ。ひらがなの歴史について話し、俳句や和歌を書いてもらう。受講者の日本語レベルが高ければ、私がすべて日本語で話すこともある。中国語で話す場合でも、講師が日本人であることが前提で、かなを書いたり、日本語があまりしゃべれなくても、少なくとも日本文化に興味ある人に対して講義してきた。
ところが今日は日本語はできない。日本語は書かない。「それじゃ中国人の先生でよくね?」状態。 14時から1時間という話だったので、私は13時15分に着いた。机に書道用具が並んでいない。一緒に準備する。 参加者は25人だというのに、大きな下敷きが四枚。どう並べても足りない。「切りますか?」と私が聞く。日本の半紙大に切れば間に合う。新聞を周りに敷けばいいかなと思った。担当者「全員が書かなくてもいい」と言い、後ろに椅子だけを並べる。え?「前に水墨画の講座があって、描かないと言って見ている人もいました」。え? 14時過ぎた頃に一人やってきて、勝手に書き始めたが、それは参加者じゃなくて、担当者の友達だった。度胸あってどんどん書くわりに「筆の持ち方がわからない。習ったことないから」。 日本では小学校で必修で毛筆の授業がある。だから私は日本人は基本はできていると思う。でも、中国は必修でなく、筆を持つ機会は普通はないので、やったことない人が多い。 今回は単発で1時間で赤い紙に「福」を書くというもので、筆の持ち方だけに時間をとっていられない。受講者の様子を見て臨機応変にしようと思った。 約束の時間を過ぎても全然始まる気配がなく、担当者含む職員二人とその友達とおしゃべりをする。会社が福利で、講師を招いて財務の講義を会議室で行い、そのあとは今回は書道講座ということだという。その私の前の授業が全然終わらないから、受講者がやってこない。気がつくと14時20分だった。え?14時からだよね?それを職員に言うと、「あの先生は遅れて来て、遅く終わる。アッハッハ」。おいおい、そこ笑うところじゃないよ。 あとでわかったのだが、財務の授業はとなりの会議室でやっていた。そっちが終わり、書道の部屋にバラバラやってくる。25人と聞いていたが、15人くらいだった。 さあ、やっと始った。まず「和」を書いてもらう。この活字を見てよ。のぎへんに対して口が大きすぎるのわかる?活字は見えない四角い枠にいっぱいいっぱい書いているので、口が大きい。私たちは普段パソコン、携帯、本で「和」を見たときに形が悪いことに気がつかない。でもこれを人が書いたら、明らかにおかしい。 実際書いてもらった「和」を見ると、勿論活字のように大きく口を書いてはいないが、それでもやはり大きすぎる。 テレビの前の、あ、違うわ。パソコン/携帯の前の輩は「和」と書いてみて。オンライン楷書字典と比べて欲しい。ここ。←日本で開けるかな? 口は小さくていい。 <続く> PR |
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