じいさんに「キーボードが使えない」と言ったら、「電池だ!」と言い、キーボードの電池を取り出して、布でゴシゴシ拭いて、入れたら、使えるようになった。有難う。じいさん。
で、そのじいさんだ。昨日、一緒に市場へ行った。まずは私が初めて行く市場。村は平屋(お店だと二階建てもあり)が多いが、こんな土地が有り余っているところに、高層マンションが立っている。その一角だけ高さが高い。そのマンションの間の通りに、路上で野菜を売っているところがある。
水の中で泳いでいるのは生きている魚で、外に出しているのは他界された魚(たぶん)。じいさんが「買うか?」って言うから、激しく拒否した。どんな汚い川でスイミングしていたかわかりゃしない。
私が写真を撮っているとき、じいさんがスイカを買おうとしていたのだが、いつの間にやら、同じくスイカを買おうとしていた、知らないオバちゃんと激しく口喧嘩を始めていた。
オバちゃんは買った春菊をビニール袋に入れて、地面に置いて、スイカを選んでいた。その春菊の端をじいさんが踏みつけたらしい。「アンタ、踏んだわよ」。「そんなところに置いておくのが悪い」。「踏んで悪いのはアンタでしょ」。「ここはおまえの家か!」。「アンタの家でもないでしょ」。
踏んだのだから、謝ればそれで済むのに、過ちを認めず、喧嘩を始める。スイカ売ってる人が「ほらほら、止めて」と言う。私も言う。さんざん罵り合って、出発。春菊を売っているところを見て、じいさんがアタシに「これだこれ。こんな小さいもの、ちょっと踏んだだけなのに、なんだあの怒りようは。穷鬼子」。おいおい!「貧乏人」はないでしょ。
次の市場へ。生肉が冷蔵設備のない台の上に並べられている。とにかくハエが多いから、売っている人はみんなハエたたきを常に振っている。
じいさんは喧嘩した場所でスイカを買った。この二個目の市場のスイカを売っている人に「いくら?」と聞くと、「一块钱」。私にしめしめという顔をして、「俺が買ったのは6毛だ。前回は5毛だったけど」。これは一斤(500g)単位の値段。高いほうが美味しいかもしれないじゃない。「一分钱一分货」って言いそうになって、止めた。穷鬼子はアンタなんじゃないか?
新学期まであと1週間しかないのに、うちの息子、急に美大予備校に行くことになった。場所は画家村にある学校。おとといの夜、突然ダンナが「明日からだ」と言うので「何時から?」と聞くと、「俺が起きてからだ」。「ええ?じゃあお昼になっちゃうじゃない!」と言うと、「じゃあお父さんに送ってもらおう」って。やつは翌朝、寝てたわよ。じいさんと私と息子で、学校へ。
学校のことに詳しいダンナの友人が案内してくれることになっていて、まずは友人宅へ行き、その人がじいさんの車の運転席に坐る。じいさんが助手席。発車して、プー、プー、プー。うるさい。じいさんがシードベルトをしないからだ。友人が「これめんどくさいからね。私、挿すだけの買ったんですよ」。え?この人たち、ベルトしない。しないと警告音がうるさいから、挿す部分だけを挿す。わかる?じいさんなんて「ずっと鳴ってると、そのうち音出さなくなるよ」。おいおいおいおいおいおい。いつか痛い目に遭ってください。息子と一緒に学校の中へ入る。学費は月4000元。1週間だから1000元。
学校を出て、じいさんがその友人に「1人4000元。1年で48000元。100人いるから、480万元」。計算早っ!3秒で百万単位を計算したよ。
友人宅へ友人を送って、市場へ(上記の部分に戻る)。
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