× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
「お習字は何歳から教えてますか?」と聞かれた。私が教えた中で最年少は5歳だ。それ以下だと親の方が無理だと判断するはず。「字を上手く書くかではなく、筆を持って楽しめればいい」という先生もいるだろう。でもそれならお母さんが家で適当に持たせればいい話しだ。
そして、来た。3歳が。名前はさなちゃん。しゃべっても声は小さいし、ごにゃごにゃ言うから、お母さんじゃないと何を言っているのかわからない。筆どころか、文字さえ書いたことがない。 初めて毛筆に触れる子には、まずはペンと筆が違うことを知ってもらいたい。それで初めは鉛筆とボールペンとマジックで書かせて、太さが違うね?どれが好き?と聞いたり、色のついたA4のコピー用紙を数種出して、好きな色から書かせたりした。でも、すぐ飽きる。だって3歳だもん。 そして、筆を持たせる。点点で私が「く」を書いて、上をなぞる。2回やって、横に同じのを書こうといっても、書けない。全然違う方向へ行ってしまう。おい!ちゃんと目玉ついてるんだろうな?と心で一瞬思ったが、いかんせん3歳。半紙に筆を置いたら、私が指で「ここまで」と指す。こうしてどうにか「く」が完了。次は「つ」を書いて、一応「くつ」が書けたことになるが、「なんて読むんだっけ?」と聞いても、覚えているはずもなく。 できれば自分の名前は書けたほうがいいが、いかんせん「さ」は難しすぎる。何ができないかというと斜め。「さ」の一画目は横に引けばいいか、二画目の斜めが縦になってしまう。結局「さ」じゃなくて、「土」になった。お母さんが「直線ならイケますね」と言う。「これで展覧会いける?」と私。 毎春カフェで展覧会を開催している。色紙大の額を作ってあって、それに漢字一字。今年は参加者が少なくて、開催できないか?と思ったほどだった。猫の手も借りたい。3歳でも借りたい。私がとっさに考えて、「上」という字を書かせることにした。 上出来。 店内にファイルを置いてあって、各自書いた字に関してコメントを小筆で書いているのだが、さなちゃんも書いた。 後でわかったのだが、2歳だった。もうすぐ3歳だった。私、かなりびっくりしたよ。2歳で毛筆。初めて知ったことなのだが、くもんは0歳からあるという。0歳なんて虫から人間になる過程の虫段階じゃないか。0歳は毛筆無理だけど、2歳は辛うじて……。 そして先週。 前にも書かせたけど、一番単純な漢字、「一」「二」「三」の練習。私、「はい、短い」「はい、長い」。つきっきりだ。筆の持ち方も毎回注意。読み方はなかなか覚えれらない。 曲線が多いから、漢字よりひらがなのほうが難しい。それでも形の単純な「て」「し」等を書かせた。「て」は書いてから「なんて読むんだっけ?」と聞いて、黙っているので、私が手を広げて、「これ何かな?」と示すと、「ご」。ドリフのコント見たくらいコケたわ。私とコンビ組んで漫才やるか? さなちゃんは帰国するのでもう会えないが、「習字は好き」と言っているらしい。うれしい。私もこんな小さい子を教える機会はそうそうない。さなちゃんとお母さんに感謝の意を述べておこう。 PR |
近くにいらしたら私も息子も習いに行きたいのですが。自分の字を上手に書きたいものです。昨日ポストにみどりさんの素敵な字が入っておりました。お忙しいのにありがとうございます!!とっても素敵なので新居(いつになるやら)の息子の部屋に飾ります。
【2016/09/21 10:36】| | caomeidangao #2ac05967bf [ 編集 ]
|
自分の名前くらいは上手に書けるようになってほしいと思っている(全人類に向けて)。
お約束の品、本当に遅くなってごめんなさい。次回の帰国の際には会えるよう努力(?)します。
【2016/09/21 11:40】| | みどり人对自己所爱的人(人は愛する者のために) #4dab70600e [ 編集 ]
|
|
忍者ブログ [PR] |