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9月14日、私の書道の師匠から国際電話がかかってきた。「故宮で蘭亭が出るらしいのよ。(あの国は)電話で問い合わせてもわからないだろうから、一回行って来て。本当に展示されるなら、私は北京まで見に行くわ」。書聖といわれる王羲之(羲は義に非ず。注意のこと)の「蘭亭序」が展示される。「蘭亭序」は真蹟(肉筆本)も拓本もいろいろバージョンが数多あり、その中でも極上品を元々故宮が収蔵しているんだけど、そんな国宝、めったに展示しない。
電話を切って「故宫 兰亭」でネット検索。ない、1つもヒットしない。故宮のホームページにもまったく載ってない。これはもう実際行ってみるしかないと思い、その後その件はすっかり忘れていた。1週間くらい前、書道は素人の中国通が「紫禁城午門“蘭亭特展”なんたらかんたら」とメールをくれた。ええ?どこで知ったの?そこで改めてネット検索すると、わんさか出てくるじゃないか。なんと21日からもう始まっていた。 あのねぇ!こーゆーひじょおおおぅおに重要な展覧会は公式サイトでちゃんと早めに告知してよ!だって昨日決めたわけじゃないでしょ!で、とにかく東京の師匠が興奮して急かすから、昨日行って来た。 今、故宮って南(午门)から入って、北(神武门)か東(东华门)から出なきゃいけない。南から出ちゃいけない、北から入っちゃいけないってどーよ。故宮の入場料60元を買って、午门から入って左に進むと入口がある。 午门に登り、下々の者達を望む。 そして参観。2008年に江戸東京博物館で「特別展 北京故宮 書の名宝展-王羲之「蘭亭序」日本初公開-」が開催された。そのとき現存する真蹟(肉筆本)では名品中の名品と言われている「冯承素摹兰亭序」(八柱第三本。故宮蔵)が展示された。これ「故宮展」でなく「蘭亭展」だったら、名品が1、2あって、ほかは書家にとってはどうでもいい王羲之像の絵とか、そういうモノが多くなりがちだ。 ところがよ。「蘭亭序」だけで無数に陳列されていた。真蹟、拓本(拓本を取った時代もさまざま)。 ここは蘭亭展を見たい人だけじゃなくて、単なる故宮見物客もやって来る。3歳くらいの子が走り回っているその姿を父親がビデオ撮影。あれ?撮影禁止のはず。でも結構長いこと撮ってたな。その後ガードマンがやってきて、「撮るの止めてください」。すぐにやめたけど、背景に蘭亭序が絶対に写っているはずだ。 第二会場もあって、それは故宮の中でも北東のほうにある「延禧宫」内。 敷地がこうだから、一瞬間違えたかと思った。でも椅子に座っているおじちゃんに聞くと「ここだよ」って。この横の建物が「古书画文化中心」で、1、2階ともに展示がしてあった。 昨晩師匠に国際電話した。この展覧会を特集している「紫禁城」という雑誌(26元)を買ってEMSで送ったことを告げる。そして「あなたが生きているうちにこんなにすごい展示は二度とないわよ」とまで言われた。ええ?私まだ棺桶に片足突っ込むほど年いってないけど? もう日本の旅行社が日本発「蘭亭を見る故宮ツアー」(という名前か知らないが)を組んで募集しているらしい。日本の書家はわざわざやって来るべきでしょう。 「蘭亭」ネタだけで10くらいイケそうなので、小出しにするわい。 PR |
蘭亭序、不勉強な私は初耳だったので夫に訊いたら、「世界一だよ」と言っていました。
みどりさん質問なのですが、字の上手い下手、きれいきたないは持ち方も影響するものでしょうか?(私の持ち方は正しくありません。ペンだこが薬指にできる持ち方で、書いている字が隠れて見えないので紙をななめにして書いています) |
書のことは何も知らない一般人ですが、
行ってみたいなって思いました。 …12月5日までなんですね。←無理だぁ(>_<) みどりさんのレポ、期待しています。
【2011/10/02 12:14】| | lilla720 #986e6c230e [ 編集 ]
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すご~く興味があります。書のことを何も知らない時から、
蘭亭序だけは別ものでしたから。 絶対に行きます。
【2011/10/02 16:09】| | jojo #99d29a8833 [ 編集 ]
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lillaさん、予習しないで行ったらもったいないですね。だってどこを見ていいか、書道をやっていない人はわからないでしょう?私9月末から資料を作っているんですけど、背後にいろんな物語があって興味深いです。jojoさんには会ったとき話します。
ニモさん、持ち方がよければ字がきれいになるワケじゃありません。でもちゃんと書道をやってきた人の持ち方がヘンであるはずがない。書家は紙を斜めにしませんし。
【2011/10/04 09:16】| | みどり“十一”故宫门票今起网上预订 每人限购5张 #55ff3dc8df [ 編集 ]
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