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昨夏、東野圭吾(中国語訳)を図書館から借りて息子に渡したら、5ページくらいしか読まず、「これは読まない」と返却。そして「ママ、カミュは面白いよ」。そして『砂の女』(安部公房)を買ってあげたら、「初めの方はつまらなかったけど、最後まで読んだら面白かった。読んでよかった」。
携帯でゲームはしないが、どーでもいい動画ばかり見て、目に良くないから、紙の本を読んでほしい。そして、吉本ばななの『白河夜船 』(だと思う。船がつくタイトルだった)の中国語版を私が友人にもらったので、渡した。読み終えて、「まあ、よかった」と息子。 カズオ・イシグロの本で『わたしを離さないで』《别让我走》が一番有名でいいのかと思って、本屋へ行くも、売り切れ。適当に選んで、『遠い山なみの光』《群山淡景》を買った。土曜日の今日も学校なんだけど(中三、高三は学校がちゃんと受験勉強をしてくれる中国公立)、出がけにイシグロを手にし、「今日から読むんだ」と言った。そして、「ママ、今度違うのを読みたい。『コンビニ人間』とか。(イシグロを指し)これは深いでしょ。広いのを読みたい」。 『コンビニ人間』なんてよく知ってるな。以前私が読んで、娘が読みたいと言っていたのを聞いていたから?娘は日本語の小説を読めるが、息子は読めない。読める日本語力は持っていない。 でも、中国語訳ってどうなの?日本語の良さは中国語にできないよね。 『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている』という日本のライトノベルがあり、日本の若者に人気だ。本も売れて、アニメ化もされている。これは完結しているんだが、中国でも人気。だって、私を微博でフォローしている中国人のアカウント名が登場人物の「雪ノ下雪乃」だったりする。中国語版がネットにあって、息子はすべて読んだ。そして娘が日本語の文庫本を買って、私も読んでいる。 舞台が高校だから、内容はなんてことないのだが、表現が私の理想だ。軽く、流しそうめんのようにスルスルと体の中に入って行く。あの独特の楽しさが中国語でうまく訳されているとは思えない。 息子が「やっぱり日本語で読めるようになりたいな」。太宰を読んでいるときに言った。そりゃそーだわ。私だって日本の小説を中国語で読まない。原文で読みたいから。 本人は日本語を勉強する意欲がある。すべては大学受験が終わってからだ。 PR |
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