以前、北京から団体旅行で韓国の済州島ツアーへ行ったときの話です。

まず、名物の黒豚、アワビ粥は食べない。世界遺産はあまり行かない。お土産物屋は午前中から何軒も寄りまくり。日程表をもらっていましたが、全く無視で、次どこ行くか？ミステリーツアー状態。普通では体験できない、ある意味面白い旅行でした。

ホテルは日本人専門の韓国人ガイドが「こんなひどいところに案内したことない」というホテルで、それを中国人通訳のガイドに聞かれて、注意されていました。韓国人ガイドが、日本のツアーだったら、３万円の旅費でも５つ星に泊まりますよって言ってた（今回のツアーは２泊３日で３７００元・現在のレートだと約6万円）

インターネット環境は全く無し。部屋にゴミ箱もハンガーもスリッパも無い。

スタンドが置いてあったけど、コンセントがベッド上に置くしかない位置にあって、使えない。机の上にスタンドや、電気ポットもあったけど、そのそばにはコンセントは無し。すべてベッドの上でしか利用できないものでした。（写真参照）

「遮光カーテンが無くて朝日がまぶしかった」と一緒のツアーの日本人に話したら、「私の部屋は、今日は曇りかと思ってカーテンを開けたら、隣のビルの壁まで３０センチぐらいしかなくて、窓を開けて上を見たら晴れていることが分かった」と言っていました。

 中国人としては全く問題ないことだけど、日本人にはなじみのないこととしては、シャワーとトイレが一緒にあって、区切りが無いので、一度シャワーを浴びると、洋式便器までびしょびしょになったこと。洋式便器は蓋をすれば問題なかったけど、その蓋が洗面台に食い込んでいて、蓋を閉められなかったのです。

 サンダルが置いてあったので、シャワーを浴びる前にサンダルを部屋に置いて、その後はサンダルを履いて、びしょびしょのトイレは対処しました。足ふきマット、バスタオルも無かったので、浴用タオル（一人２本あり）ですべて賄うようにしました。

 エレベーターも階と階の間にしか止まらないので、５階の人は４階半で上るか、６階半で下がるかしなければならない所でした。エレベーターも一つだけでした。
（写真参照：エレベーターの扉が開くと目の前にこの景色・・・・）


ロビーの右側が工事中らしく、簡易な壁ができていたので、そちら側にも階段やエレベーターがあればいいのですが、いずれにせよ、私たちが泊った時には、狭い階段しかなかったです。日本だったら、いや韓国でも違法建築じゃないかなぁ～。

部屋のドアに貼ってある非常口の説明も無しでしたし、非常口は無かったです。人が多く泊るホテルなのに、中途半端に止まるエレベーターのためにある階段が一つだけで、火事などあったら死ぬしかないなと思いました。

ホテルはセフティボックス無しなのに、鍵は昔のアパートの鍵のようなのが一つだけ。夫は自動で鍵が閉まるホテルに泊まり慣れているせいか、ドア閉めたらそのまま行こうとして、私が「あなた、鍵閉めて」って言うことがありました。

朝ごはんはホテルじゃなくて、バスで連れて行かれた中国人専用のお店でしたが、中国人専用の韓国人ガイドが払っていたお金が、５００００ウォン札２枚（現 レート8853円）でした。おつりをそこからもらうと思うので、２７人分を日本円で５０００円以上１万円以下でした。（ニセみどり注：8853円としても1人327円）

日本人の団体観光客に初めて会えたのは、最終日に行った正規のデューティーフリーでした。そのくらい、中国人専用ツアーのコースが確立されている済州島ツアーなのです。

街には中国語があふれ、一瞬、海外旅行に来たのではなく中国の国内旅行だったかなって思ったくらいでした。

テレビの調子が悪いので、見に来てくれたホテルの従業員のお兄さんが韓国のイケメンだったことだけが、このホテルでよかったと思ったことでした。

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