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去年の秋、中国に住む日本人はみんなちょっと沈んでいた。緊張していた。自分が日本人であることができるだけバレないようにビクビクしていた。そんな時に友好的な中国人がたくさん参加して、感慨深かった第一回から数えて、今回は五回目になる。 第五弾和文化倶楽部が11月23日、北京日本文化中心で開催された。第四弾まではすべて百人一首がテーマで、内容はカルタ×書道×折り紙だったけど、今回「年賀状を書く」を私が提案して、書道×折り紙のみだった。 和文化倶楽部のイベント参加募集の際、「ひらがなを書けること」を条件にしているので、日本語を学んだことがある、または日本文化に興味のある中国人が参加することになる。私は毎回この参加者達に会うのを非常に楽しみにしている。 日本と違って、中国では毛筆書写が必修科目でないので、筆を持ったことがない中国人は、泳げない中国人くらい多い(小中高に必ずプールがあることを思うと、日本は先進国だと言える)。私はこのイベントで講師をするたび、「日本語を学ぶ中国人にひらがな全部を教え直したい」と思う。日本人でひらがなが下手な人は自己責任だとして、中国人の場合は、教えた中国人の先生の書くひらがながそもそもひどかったのではないかと思う。中国人が書くヘンな結構は共通している部分が多い。 今回はまず、ひらがなを書くときの注意を話し、「あけましておめでとうございます」を一字ずつ説明した。外国語であり、さらには「筆」。難度は高い。そんな中で、この子の日本語は入門レベルだったが、かなり上手く書いていた。 中国人は年賀状というと、ハガキでなく、赤い派手なカードを使用する。私はそれを話して、ハガキ大の見本をホワイトボードに貼った。左下三枚はネットから拾ってきた、会社が印刷するような見本。 私の助手が気がついて教えてくれたのだが、馬という苗字の子が、私の見本から、篆書の馬を書いていた。 清書用のハガキは一人二枚配布され、韓国語を勉強しているという子は一枚を韓国語で書いていた。折り紙の貼り方もさまざまで面白い。 すべてが終わり、ぼちぼち帰る人がいる中、「先生、一緒に写真撮りましょう」と数人に言われた。そりゃー、着物着てる人にはなかなか会うチャンスがないだろう。私自身、日本で着物を着たのは、成人式、同窓会、教員時代の新年会。数える程だ。でも、北京で着るのはこの1年で4回目。この12月にも再び着る。 私って、我が家の中の日中友好はめちゃめちゃ微妙ではあるが、外ではそつがないっていうか、しっかりやっていると言えよう。 PR |
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