4月のことなんだけど、日本の大学の同窓会があって、3年ぶりに出席した。普段子どもを家に置いて一人で夜出かけることはまずないけど、息子は友達と映画を観ると言うし、娘も「じゃあ私も友達とご飯食べる。ママはゆっくりしてきていいよ」と言うので、安心して外出。でも、バスで行く途中、娘から電話がかかってきて、電話口で派手に姉弟喧嘩をしているのが聞こえる。ええ？6時でなんて家にいるのよ！聞くと二人とも「行かないことにした」。ちょっとぉ！安心して出かけられないじゃないか。「仲良くしてよ」としか言えない私。

時間どおり会場に着くと、幹事がメニューを選んでくれていて、料理がどんどん運ばれてくる。

留学生だったという中国人が何人もいて、私くらいの年の日本人駐在員が「どこの出身？」と聞く。続けて「俺ハルビン生まれ」。一同ビックリ。どう聞いても中国人の日本語ではない。ネイティブすぎるその訳を聞くと、中国で生まれて10歳で日本へ行ったという。結果日本語も中国語もネイティブだ。この人の話は面白かった。「日本茶は体を冷やすので、8月しか飲んじゃいけないの。本当は。あと紅茶は逆に冬に飲む」。なるほどと思っても実行はできないけどね。好きな時に好きな茶ぁ飲ませておくれい！「天津の郊外に独乐寺っていうお寺があって、数年以内に世界遺産になるから、今のうち行ったほうがいい」。女性一同メモメモ。「旅行はチベットと新疆以外全部の省へ行った」。すると、アタシの隣のボクちゃんが「私はチベットと新疆行ってます。青海省の格尔木からラサまで52時間かかったんです。途中バスが停まっちゃって、約10時間も動かなかったんです」。一同ええぇぇぇえぇええ！

私が普段会うのは主婦ばっかり。主婦はそういう旅行しない。聞いてて面白い。こうやって異性と接しないとね（どーゆー言い方よ）。

　で、料理だ。「北京で四川料理だといえばここ」という日本人は少なくない。四川省政府北京事務所の中にあるので、このレストランはコックさんも服務員もみんな四川省の人。本場の味が楽しめる。でも、これは私が言ったことなんだけど、「絶対本場より辛くない」。以前はもっと辛かったと思う。北京で四川料理を食べるといえば、一口食べたら舌がヒリヒリして、あ、ちょっとお茶とか辛くない料理で休憩！って感じだったのに、今は続けて食べられる。北京人向きにまろやかにしたのかと思う。

　下の写真はこの9月に行った時のもの。料理名はひかえてない。毎回誰もが頼むのが水煮鱼、夫妻肺片、辣子鸡,口水鸡。メニューに写真があるから、それで選べばいいんじゃないかな。

　私の隣に座ったマダムが「パンチが効いたのが食べたいなら、渝信のほうがいい」。そっちのほうが辛いって。北京に四店あるみたいだから、住所知りたい人はここへ。

　この店、あーあ、サービスが国営企業と感じるところがある。いや、国営じゃなくて、四川省営だけど。営業時間は夜10時まで。同窓会やったとき、男性陣がありえないくらい白酒などをさんざん飲んで、最後「チャーハンでも食べたいね」と言って頼んだのが9時20分。「できません」と言われた。「厨师下班了」（コックさんの仕事は終わり）。9時半すぎたら「お会計」、9時50分には「お店閉めますから」。10時は店が閉まる時間。つまり従業員が帰る時間。今どきこんな店、首都北京でもまだまだあるな。

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