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 春に北京の某所から「うちの図書室に書道の本を数冊買いたいのですが、お薦めの本を教えてください」って言われた。本を読む対象は書道をやっている人でなく、誰が読んでもわかりやすく、基本的なものという条件だった。逆にそういう本、私知らない。うちの師匠なんてもっと知らない。


 One of みどり軍団が持っていた本を私は知らなかったのだが、よくまとまっていいと思い、東京の書道用品店に問い合わせたら、版元切れ。書名は一応挙げておくけど。『すぐわかる 中国の書』(可成屋編、東京美術)


 で、日本で書道を教えている友人に聞いたら、以下のような答えが返ってきた。


 


日本人向けの字書の最高峰は次の2冊です。著者は、全国大学書写書道教育学会理事長、教科書手本執筆者。


・『常用漢字書きかた字典』宮澤正明/二玄社 4800


・『新・字形と筆順』宮澤正明/光村図書 1800


漢字の基礎知識としては


・『漢字の歴史〔普及版〕』阿辻哲次/大修館書店 3400


写真が多い一般向けの本は浮かびにくいのですが、(伏見冲敬先生の『書の歴史』では学生向けですし……。


・『日本・中国・朝鮮 書道史年表』萱原書房(美術新聞社)1365円 


これは折帖仕立てで各年代の法帖や作品が一行ずつ切り貼りされている、ハンディで便利な本です。


他には漫画ではいかがですか?文庫にもなっているものもあったと思います。


・『この1冊で中国の歴史がわかる』宮崎正勝監修/三笠書房 1200


・『マンガ 書の歴史「殷~唐」』魚住和晃編著/講談社 1600


・『マンガ 書の歴史「宋~民国」』同 1800


・『マンガ「日本」書の歴史』同 1900


 


 さて、次の話題。Another of みどり軍団がよく私に質問する。たいてい即答するけど、答えられないときは調べる。これ調べたヤツ。


 「今はほとんど『じ』で書くけど、昔は『ぢ』だったものもありますよね?筆で作品として書くときどっちで書くんですか?たとえば『もみじ(ぢ)』」。


 


もともと「し」だったか、「ち」だったのかを調べた。紹介してあるサイト「らんざん」という京都の宿のHPより。


もともと「もみち」と呼ばれていました。秋に草木が赤や黄に変わることを「紅葉つ・黄葉つ(もみつ)」や「紅葉づ(もみづ)」といい、その連用形で名詞化したのが「もみち」であり、平安時代に入って「もみち」は「もみぢ」と濁音化され「もみじ」へと変化していきました。古くは「黄葉」と表記されることが多く、「紅葉」や「赤葉」の表記は少ないのです。それは中国では黄色が高貴な色であったが、日本では赤がめでたい色とされたため、「もみじ」が「紅葉」を主に指すようになったのだと考えられています。


 


 へえ、勉強になるなあ。現代の詩などを書くなら、学校で習う表記の「もみじ」でいいと思う。

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