忍者ブログ
  • 2024.03«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • » 2024.05
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/04/25 18:05 】 |
故宮書画館で今見られる徐渭の作品とその人in北京

今ね、故宮書画館の資料を作ってんの。私は、有名な中国の歴代書家の人となりをあまり知らなかったけど、みどり軍団を率いて解説する必要があるから、いろいろ調べている。逸話を紹介しようと思う。気持ち悪いヤツ。


鮮明な画像がないが、しゃーない。徐渭のこの作品が114日まで展示されている。



 徐渭(じょい)という明代の有名な文学者、書画家、軍事専門家。性格は簡単に言うと、陰湿で執念深い。徐渭の生涯はwikiから。以下は抜粋。


6歳からエリート教育を受けたが、科挙に受からず。20代はじめに結婚。25歳のときに兄が急死。すぐ後に妻が亡くなる。生活は貧窮。友人を頼って各地を転々とし、32歳のとき戦果を挙げ、高級官僚から幕客(私設秘書)として迎えられる。文章の代筆をし、褒賞を得る。これを元手に40歳にして酬字堂(自宅)を建築。しかし2年後、有力な後ろ盾が不正事件に関与。次第に精神が不安定になっていく。1566年、狂気から妻を殺害。釈放後、中国各地を遊歴し、盛んに詩や画の制作、文筆を行う。1582年、病が進行し帰郷。門戸を閉ざし誰とも会わなくなる。自伝『畸譜』を書き上げた1593年に没す。


 


百度百科に書いてあることが日本語訳されているものを見つけた。ちゃんと読みたい人は「人殺しの徐渭」へ。


馮夢龍の『情史類略』の記載より。


徐渭は才能豊かであったが、なかなか認められなかった。胡宗憲が浙西総督となった時、招聘されて書記となった。胡宗憲の信頼ぶりは並々ならぬものであった。


 ある日、徐渭は杭州のさる寺院へ出かけた。僧侶たちの態度は無礼で、徐渭はこれを怨みに思った。晩は娼家に遊び、敵娼の部屋履きの片方をこっそりと袖に隠した。夜が明けて胡宗憲のもとに戻ると、女物の部屋履きを出して見せた。「杭州の寺院にて見つけました」。これは徐渭の捏造であったが、胡宗憲は信じて激怒。詳しく調べもせず、寺院の僧侶を二、三人捕らえ、見せしめに斬首した。


 徐渭は最初の妻の死後、再婚したが、すぐに離縁。その後、美貌の妾を入れた。ある日、徐渭が外出先から帰宅すると、美男の僧侶と妾が枕を並べて昼寝をしているではないか。徐渭は獣のような叫び声を上げて鉄製の燭台をつかむなり二人に襲いかかった。徐渭は妾を殺した罪で捕らえられた。徐渭は妾と密通していた僧侶も殺したと主張したが、そのような僧侶は存在しないと退けられた。幸い、友人たちの奔走のおかげで死罪は免れた。


 後に徐渭は悟った。すべては杭州で僧侶を陥れた報いだったのである。妾には何の落ち度もなかった。彼は二度と妻を娶らなかった。 


庇護者であった胡宗憲が失脚した後、徐渭は発狂する。耳を錐で突いたり、腎嚢を叩き潰したりして自殺を図る。こうした一連の狂気の発作の中で、ついには妻殺しの大罪を犯してしまったのである。


 


 これもwikiから。芸術面。


 書は蘇軾、米芾、黄庭堅などの宋代の書に師法し、行書、草書に秀で、自由奔放な書風を確立した。清の八大山人、石濤、揚州八怪らは徐渭の書風を強く敬慕した。


 画は牧谿など宋元の花卉図を模範とし、自由奔放で大胆な画風であった。陳淳とともに写意画派の代表とされる。徐渭は好んで水墨の花卉雑画を画き、自作の題詩を書き込んでいる。山水図はあまり画かなかった。その画風は八大山人、石濤、また鄭燮、李鱓、趙之謙、呉昌碩、斉白石、潘天寿など後の大家に強い影響を与えた。


 


字は上手い。絵描きの字だと思う。うちのダンナも字は上手い。書家の字じゃなくて、画家の字。以下、ネットから適当に拾って作品を貼るが、たくさん見たい人はここへ







おまけ:故宮とまったく関係ないんだけど、嘉徳のオークションが終わったばかり。これを描いたのは今年61歳で亡くなったばかりの朱新建。この作品が172500元よ。ふーん。徐渭だと800万元というのが数年前あったな。


 








拍手[4回]

PR
【2014/09/28 10:46 】 | n書道 | 有り難いご意見(0)
<<若い男の言いなりin北京 | ホーム | 娘の高校、入学から現在までin北京>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿















前ページ | ホーム | 次ページ

忍者ブログ [PR]