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【2024/03/29 19:34 】 |
夏休み一日書道教室(子ども編)報告in北京
 アクションマムチャイナから「夏休み一日書道教室をやってもらえませんか」と持ちかけられたのが7月半ば。子ども相手かあ。私が本当の(ぷっ)20歳のころ、師匠のところの小学生を教えていた時期があった。あれから何十年よ?教える自信はありありなんだけど、たった1時間で何をしたらいいかとっても迷う。
 
 困ったら友。日本で小学生を教えている書道部時代の同級生にメールした。
 
みどり:中国の学校、インターだと小中学生でも筆を持ったことがない子もいる。横画、縦画、○とか線の練習ばっかりするの、私自身がイヤ。1回だけなら何する?
 
めぐみ:○とか線とかって、つまらないでしょ?下手でも、文字から書かせてるよ。最後に作品として自宅に1つ持ち帰れるといいかなぁと思う。あと消しゴムハンコを作る。名前の最初の文字1文字のひらがなだと、結構簡単。彫刻刀とかでなくても、ボ―ルペンとかで彫れちゃうので、危なくないし。
 
 アイディアいただいた。扇子やうちわだと表面がデコボコで子どもは書きにくいかな。色紙にしよう。琉璃廠で1枚15元くらいで売ってるな。
 
 北京で断面が正方形のちゃんとした消しゴム(1個3元)を買って、「み」と彫って、捺してみた。ところが、よく見たら消しゴムの表面が平らでない。めぐみによると、「日本は消しゴムハンコ用の消しゴムまで売ってるんだよ。びっくりでしょ?」。私には中国のまともそうな消しゴムが平らでなかったことのほうがびっくりだった。3元もしたのにぃ。

 
 消しゴムといえば丁未堂画伯。彼女にも電話して、いろいろ教授いただいた。
 
 結局、応募してきた子どもは2人で、三歳と五歳。三歳って言ったら、虫が人間になる過程あたり?まあ私にとっては五歳も三歳もいっしょだな。字を上手に書けるか否かより、1時間飽きないで書道に向き合えるかという方が大きな課題だ。
 
 実は本番まで具体的に何をするか決めなかった。決められなかったというのが正直なところ。どんな子か見て、その場で決めようと思った。東京の100円ショップで色、柄の入った色紙を買ってあって、それで仕上げてお土産にしてもらおうということしか考えなかった。

 結果。色紙に漢字一字。篆刻までやって、大成功。
 
 まあ私の指導どうこうより、この三歳と五歳が大人しく座っていられる子だったというのがポイント。
 
 
 以下、手順。
 
・黙想
 帰国したとき、師匠に「子どもを教えるんです」と言ったら、『墨』という雑誌に幼稚園での書道教育が載っていたのを教えてくれた。そこの幼稚園は年長クラスにだけ年10回書道の授業をするのだが、初めと終わりに黙想をするって書いてあった。

・墨を磨る
 日本の学校で使う習字セットの硯はプラチックで出来ていて、セットに入っている墨汁を使うので、今時の子は墨の用途を知らないらしい。だから敢えて、墨を磨ってもらった。

・鉛筆と筆の違いを見せる
 筆だと力を入れたらこんなに太くも書けるよと見せる。
 
・横画
 子どもの手を持ち、一緒に「一」を書いて、後は自分で書かせる。半紙1枚いっぱいに何回も。
 
・縦画
 子どもの手を持ち、一緒に「丨」を書いて、後は自分で書かせる。半紙1枚いっぱいに何回も。
 
・好きな漢字を書く
 お母さんがちゃんと一字を考えておいてくれたので、いきなり漢字へ。私が一回その漢字を書いて見せて、筆順(数字)を緑色で書いて、あとはつきっきりで本人に書かせた。すぐに色紙の本番へ。
 
休憩
 ちょっと飽きちゃったみたいなので、休憩。字を書いてもいいし、お菓子を食べてもいいよと言った。二人は小筆で動物を描き始めた。
 
 あと30分筆を持ち続けるのは無理だと判断し、急遽名前のハンコを作ることに。でも日本から買ってきた消しゴムで試しに作ってないんだよな、アタシ。休憩時間に私が自分の名前「み」でボールペン、楊枝でゴリゴリ削る。あ、どうにかできた。
 
・篆刻
 うちにあるハンコを見せて、ここに彫ってあるのと、捺したときの字は反対だよと説明する。三歳に通じたかは甚だ不明。鉛筆で紙に彫る字を反対に書かせる。消しゴムに書かせる。彫る。こちらで補刀。
 
・再び半紙、色紙に書く
 私が押印。ここで55分。
 
・黙想
 
 <おわり>
 
0e15b315.jpeg・豆(三歳作)。一画目と二画目の初めだけ私が一緒に筆を持った。でも線を引っ張ったのは本人。












9d900c59.jpeg


・龙(五歳作)。一枚目の色紙のとき、最終画がVという形になってしまったので、「下、横、上だよ」と指導した。
 

 漢字を書いたことがない、筆で字を書いたことがない子どもがこれだけできたら上出来。指導力にうっとり……じゃなくて、座って集中する子でよかった。
 
 
 大人編に続く。

 

拍手[9回]

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【2012/08/26 21:44 】 | n書道 | 有り難いご意見(3)
<<宿題終わらない!in北京 | ホーム | 読書関連文:中国嫁日記>>
有り難いご意見
周到な準備、恐れ入ります
1時間のお教室にこれほどの準備を頂きまして、本当に有り難うございました。

お心づくしの指導で、参加されたお子様方も大人クラスの参加者も、本当に楽しんで頂けて良い夏休みの思い出になった事と思います。

参加頂いた方々には、これを機会に書道に興味を持って頂いたり、北京生活での楽しみを見つけて頂けるきっかけになれば嬉しく思います。

今回のチャリティ書道教室には、震災支援活動へのご理解とご協力を頂きまして、重ねてお礼申し上げます。
【2012/08/27 15:32】| URL | Action Mom China Staff #9a84b8ed39 [ 編集 ]


虫二人の母です
チビ相手に助手の方ふくめマンツーマンのご指導、ありがとうございました!
二人とも大満足だったようで、帰ってから自分達の作品を何処に飾るかで大騒ぎしておりました。

『豆』なんて中々いい味出してる~♪
と思っているんですが、単に親バカなだけですかね(^^;

それにひきかえ、私の書いた字...
酷すぎてしまいこんでおります...
近々リベンジしたいものです!
あっ、その前にペン字かなぁ。
篆刻もやりたいしなぁ…
この優柔不断さが字にも現れてたかも...


【2012/08/27 22:33】| | よっしー #56c19e0624 [ 編集 ]


こちらも楽しかった
Action Mom China Staffさま:お疲れ様でした。参加者に得るものがあって、義捐金も集められたら、一挙両得。また合作しましょう。

私もかつては虫二人の母(今は猿だけど)。親バカではありません。豆も龍もよい作品です。初めてにしては。

お母さん達もずっと筆をもってないにしては上出来。字が小さかっただけです。問題は。優柔不断と決め付けるのではなく、いろいろなことをやってみれば?自分が一番やりたいものが見つかったりするものです。ペン字も篆刻もやりましょう。
【2012/08/29 10:18】| | みどり流氓不可怕,就怕流氓有文化 #55feb734dc [ 編集 ]


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