忍者ブログ
  • 2024.02«
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • » 2024.04
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2024/03/29 16:02 】 |
易県旅行1日目(荆軻公園)2日目(硯の産地)in河北省

 


お墓以外で観光するなら、「易水湖」がいいらしい。でも宿への通り道ということで、「荆轲公园」へ。「荆轲[jīng kē]と耳で聞いただけでは私は人名であるかさえわからなかった。でも子ども達はしっかり誰かわかった。「荆轲刺秦王」と言われて、私もやっと理解できた。映画にもなったから。荆轲は秦の始皇帝を暗殺しようとして、失敗し、殺された大物だ。

 運転手さん、さすがプロ。駐車料金がタダのところを知っている(ぷっ)。
荆轲山の山頂へ行くというので、おいおい山登りか?と思ったが、飛鳥山公園レベルだった(ローカルすぎてわからないっての)。荆轲塔という塔があって、荆轲の像もある。秦の始皇帝暗殺の刺客として荊軻が易水のほとりで見送られるとき、「風蕭蕭兮易水寒 壮士一去兮不復還(風蕭蕭として易水寒し、壮士ひとたび去ってまた還らず)」と荊軻が歌い、別れを告げ、本当に還らぬ人となってしまったという笑えない話。今後行く人がいるかもしれないから、ここで予習しておいたらいいと提案しておく→「多くの故事の舞台――燕」。




  これで見学終わり、農村へ。車が村に入っていたので、「もうすぐですか?」と聞くと、「もうすぐです」という答え。ところがその村を抜けて、一面畑に。あれ?もうすぐじゃなかった?さらにずいぶん進んでやっと劉さん宅へ。中国語の「马上」とか「快到はある程度の時間を伴う。

  中に入ると、結構広い。事前に「トイレが外でも大丈夫ですか?」と聞かれていた。見たら、どっぽん。壁があるだけで、ドアはないから、自分が入っているときに家の人が来たら困るなとは思った。通州区宋荘のアトリエに王強が物件を確保したとき(1993年)、我がアトリエにはトイレがなく、隣の家のトイレを借りていたが、同じだった。王強に「自分が入っていて、人の気配がしたら咳払いしろ」と言われていた。今回は娘と交代で外で見張りをし合った。

  シャワーはあるが、それ以外の「自来水」がない。手を洗うのに桶からたらいへ水を移す。子どもたちはこういう経験がないので(めったにない断水のとき以外)、有難い経験だと思って享受した。

  9時前に眠ってしまったアタシは
翌日5時前に目が覚める。すっかり明るいはずの時間なのに、やや暗い。トイレに行きたくなった。外かあ。ドアを開けて外に出たとき、室内に蚊が入るのがイヤだ。そして、外まで行くのがメンドくさい。でも体は我慢できない。 


このあたりは「易水砚」という硯の産地で、この村は硯屋(店舗と工場)だらけだ。 

  







  「ギーン」という工事現場の音がどこからもする。道路から石を加工しているのが見えるが、埃がすごい。上空を見ると青いのに、下が白い。土埃じゃなくて、石埃。職人は簡単なマスクしかしていないが、防毒マスクをしたほうがいいよと言いたくなった。
 



  ここらへんはみな二階建てなのだが、建設中が結構あった。すべて硯屋になるらしい。これで月1000元の賃貸料。誰か借りる?私はいいよ。不動産は。
 


  路上に石材が放置してある。


  北京の硯よりずっとずっと安いんだけど、サイズがみなデカすぎる。あと硯のほかに、金魚鉢とか中国茶のセットの下の台(中国語で茶海という)がたくさんあった。

  1時間くらいウロウロして、お宅に戻り、早めの昼食をとって、長距離バスターミナルへ(バスで50分かかった)。

 北京から行きは2時間弱で着いた、帰りはさんざんだった。117分に出たが、高速に全然乗らない。途中で客が乗り降りするし、北京に入って六環路に入ったところで、車掌のオバちゃんが降りた。おいおい、この近所なんかい! 

 渋滞はまったくしていなかった。西五環路までもうすぐってあたりかな。私はバスの一番後ろの一番右に座っていた。外を見ると、青い車がバスにくっつくように走っている。いや、これくっつくでしょ。こんな近いの見たことない!と思ったら、「ズっ」という鈍い音がこの耳に。え?かすった?中国語で「蹭了」)。うわー、それでなくても3時半すぎてて、早く帰りたいのに、面倒なことに!運転手逃げろ!と思った。私の願いが通じたのか、運転手は無視して前進(おいおい)。後ろを向くと、青い車が追ってくる。そりゃーそうだろう。すごいスピードで、追い越して、バスの前に停まった模様。停車。ここで30分のロスよ。そのときの記念撮影(↓え?要らない?)。




 415分くらいかな。終点「六里桥」の一歩手前「西局」で降りる人が結構いて、「地下鉄に乗れる。私降りる!」と慌てて降りた。そして地下鉄乗って、我が家へ。息子は塾へ。偉い!


うちは中国の国内旅行なかなかしないから。ダンナ、旅行しないから。子ども達が可哀想だ。次はどこへ連れて行こうかな。 



おまけ:個人旅行する人のために(日本語)。


・日本語で詳しく旅行記を書いている人の記事はここへ清の陵墓を訪ねるその6 清西陵へ」。


皇家の菩提寺 永福寺

拍手[4回]

PR
【2014/08/10 22:02 】 | n地方、旅行 | 有り難いご意見(7)
<<じじばば初日本旅行三日目(午後。靖国神社、皇居) | ホーム | 易県旅行1日目(清西陵)in河北省>>
有り難いご意見
行ってみたい
河北省ネタより、義両親ネタを待つ読者が多いかもしれませんが、私は書道ネタに熱狂します!!

硯の産地がお隣の河北省にあったなんて、、、知りませんでした。
硯の産地をネットで調べたら、広東省の産地の情報にしか行き当たらず、そこしか有名な産地は無いのかと思い込んでおりました。

今、よくよく考えるに、ワタシ、日本語で中国の硯情報を検索していたのが敗因かと。。。文盲だと、こういう惨めなことになるのですね。。。

みどり先生、貴重な旅行記を有り難うございました。
読み応えありました。感動!!
【2014/08/14 00:04】| | ペン字修行中 #9866b2d40c [ 編集 ]


硯の産地
ルーリーチャンのお店で すっごい大きな硯を
見ました!あれもここから出た物でしょうか??

この記事を読みながら 写真をアップするには
やっぱりブログかなぁ・・・と思いました。
【2014/08/15 02:11】| | むぅ #454a2e33c2 [ 編集 ]


ペン字修行中さんためだけに記事を書いてもいいわけだ
ペン字修行中さん、大したことを書いてないのに、熱狂いただき、恐縮の限り。書道ネタは喜ぶ人が極わずかなのだけど、そうか、一人のためだけに書く記事があってもいい。わかりました。覚えておきます。因みにみどり軍団にはぼちぼち文房四宝の話をしています。プリントも作ったので、そちらにメールします。むぅさんも必要なら、送るけど。

琉璃厂の大きな硯は、、、あれ?どこ産か知らない。次回確認しておきます。琉璃厂の中でも一番の老舗「荣宝斋」の店入ってすぐのメインの見世物(?)であるベッドのようなデカい硯だから、中国で一番有名な「端渓」(広東省)だと思う。ちょっと書道をやっている日本人なら「たんけい」は必ず知っています。硯のこともいつかネタにするか。

ブログって不特定多数が読むでしょ。知らない人も読むでしょ。フェイスブックとかツイッターとか、微信とか、繋がっている人しか読めないツールは私はメインにしない。
【2014/08/15 11:37】| | みどり一副那么没出息的表情(情けねェ顔) #5755d94e6f [ 編集 ]


硯について・・・
2008年の秋に元職場の先輩が北京に来て、最近書道を始めたので、
筆とか硯が欲しいといわれ、潘家园と琉璃厂に同行しました。

筆は、自分で柔らかさとか素材を調べてきたので、
それをそのまま通訳して買っていきました。

琉璃厂で硯を買うのがわからなくて、
東側の方の店で買ったのですが、良し悪しがわからなかった。

店の人言うには、石が滑らかじゃないと、墨自体が傷ついてしまう。
また、ちょっとだけ石に模様(一筋白っぽい線が入ってた)が入っているのがアクセントになっていて良いでしょう!
と薦められて、結局それを300元くらいで買いました。
割と小さい物だった。

選ぶコツってあるんですか?
【2014/08/15 13:52】| | マリズinカラッとした暑さの農村 #5804baaddf [ 編集 ]


書道セット
文房四宝って 書道セットのことなんですね。 
茶器もそうでしたが、昔の人って○○セット好きですよね。
それだけ、頻繁に使うものだったって事でしょうか(笑)
資料の件は、お手数おかけしますが是非お願い致します。
【2014/08/16 01:43】| | むぅ #454a2e33c2 [ 編集 ]


なんと畏れ多い
みどり先生ブログの読者は、「北京+書道」ネタがお好きな方が多数派かと思っておりました。やはり、みどり先生の真髄は「書」。書道ネタ熱望の潜在読者はけっこういると思いますよ。

文房四宝の件、大変有り難うございます。
首都博物館の文房セクション、いまだに行けておりません。
私の書道巡礼の札所です。訪れる日まで長生きしたいものです。
【2014/08/16 03:21】| | ペン字修行中 #9866b2d40c [ 編集 ]


キーボードの調子が悪くて発狂しそう
マリズさん、お店の人はプロだから、こちらの希望をある程度言って、勧めてもらうのがいいと思う。石が柔らかくないと墨が傷つくというのは理解できないなあ。硬すぎるとよくないと言いたかった?模様があるから価値が有る(高い)ってお店の人は勧めるけど、それは趣味の問題。「眼がある硯」が高かったりするけど、私は要らない。
http://image.search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa&p=%E7%A1%AF+%E7%9C%BC++%E3%81%8C ←こんなん。

むぅさん、セットというか、字や絵をかくのに必要な四種。日本も中国もペンが登場するまで、筆で書いていたわけだから、必需品。

ペン字修行中さん、首都博物館の文房セクション、今ないんです!そうか、ブログに書くべきだな。北京古代佛塔文物展という常設展になっています。仏塔好きにはたまらないのかもしれないけど。書道関係は実は国家博物館の地下がすごい。私、初めて行ったのが今年だったかな?知らなかったんです。ああ、西安の書道部分もまだ記事にしていない。子どもが新学期に入ったら(9月以降)ゆっくりまとめて、記事をあげます。7月に上野の国立博物館で台湾の故宮展へ行きました。興奮するような作品がありました。
【2014/08/16 21:37】| | みどり神志不清(気が遠くなる) #55fe8a4aa2 [ 編集 ]


貴重なご意見の投稿















前ページ | ホーム | 次ページ

忍者ブログ [PR]