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【2024/04/25 08:48 】 |
具有中国特色的医院(1)

ダンナが入院したのを病院からの「王強さんが病院から逃げました。帰宅していますか?」という電話で知ったという、仮面家族。病名は中耳炎。


手術当日、家族のサインが必要なので、朝8時に病室に来るよう言われ、娘と二人で向かう。病院に着くと、ダンナはナースステーションの前に立っていて、手術室行きのベッドに寝るところだった。え?サインは?「いいから、病室で待ってて」とダンナが言う。私はサインするのに後で呼ばれるんだと思ったのだが、それはなかった。


病室へ行く。ばあさんに電話。今日手術だと知らない。え?一緒に住んでいるのに?午前中は私がいて、午後はダンナの舎弟が来る。手術した日だけ夜も付き添いが必要で、その舎弟が寝具を持ってきて、泊まることになっていた。私はばあさんに「来なくていいですよ。明日以降来れば」と言ったが、ばあさんはすぐにアトリエを出た。「まったく言わないんだから!」って。いや、今回は私に言っただけマシか。


病室で待っているとき、娘に「私、サインしてないんだよね。知ってる?手術の前に家族が絶対サインするの。もし死んじゃっても病院は責任とりませんってことなんだけど。でもサインしないと手術はできないんじゃないかな」。娘「え?ママ、看護婦さんに聞いてきなよ。臓器が売られたら困る」。いやいや売られないから。たぶん。


3時間45分も経過して、ダンナが横たわりやってくる。手術室から運ばれてきたベッドから病室のベッドへ移るのだが、病室が狭くて、病室にある方のベッドを少し動かさないと、すぐ横につけられない。動かすのを私に指示する病院の人。今思えば「ベッドの端だけ動かして」とか言ったんだろうが、私には听不懂。娘の方が中国語できるから、娘を見ると、「え?何言ってるかわからない」。病院の人が怒っちゃって、「あなたは家族じゃないの?」って?私は「我听不懂」って怒鳴った。患者をベッドに移すのは病院の仕事でしょ!おまえがやれと私の心がささやく。そして私に点滴を渡し、「はい、掛けて」と。怒りマックス。こんなに長く北京に住んでいても、まだ中国式に慣れない私。


手術後の注意として、「2時間は何も飲んではいけない。4時間後から歩いていい」。ばあさんが「水にはちみつ入れて飲んでもいいですよね?」と看護婦に聞く。はちみつが体にいいと思っていて、わざわざ持ってきた。はちみつ信者もほどほどにしてほしい。


時間はお昼。ダンナは食べられないのに、間違えて病院の食事を頼んでしまった。ばあさんが食べる。ダンナは全身麻酔で手術したばかりだから、ちゃんとしゃべれないのに、「お前たちは李先生へ行け。李先生」。李先生というのは中国のファストフードだ。私は好きじゃないが、ダンナが弱々しい声で遺言のように李先生を繰り返し勧める。「はいはい、わかった」と口では言うが、「絶対行かないわ」と心で思う。


ばあさんに任せて、私と娘は去る。ばあさんは麺を打ってきてあって、娘に渡す。夜はうちに来るわけだ。そうか。麺か。そうか。ばあさんか。



<続く>

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【2016/04/28 06:38 】 | n北京生活,中国全般 | 有り難いご意見(0)
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